乙姫に関する記録
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う。
乙姫:ありがとうございました。
<露木研究員が教材を片付けに入る。>
乙姫:露木さん、子供たちについて教えてください。
露木:白ちゃん……。前にも言ったけど教えることはできないのよ。
乙姫:ではどうすれば?
露木:残念だけど……。
乙姫:<沈黙>
露木:前々から気になっているのだけど、水鬼のことをなぜ"子供たち"と言うの?
本当の意味で子供なの?
乙姫:日本語で言う子供とは……ちょっと違う。露木さんは子供います?
露木:ええ。2歳の男の子よ。
<露木研究員は子供の写真を見せる。>
乙姫:露木さん、ずっと私の傍にいる。子供に会いたい?
露木:そうね、会いたい。でも仕事が仕事だから上手くはいかないのよ。
でも大丈夫。夫がいるし、この仕事も理解してくれている。
白ちゃんも"子供たち"に会いたいの?
乙姫:うん。えっと……、wzink(※1)はとても大切。
でもそれ以上に知りたいことがある。
(※1)恐らく絆、信頼。または父母、兄弟姉妹、親友など血縁者や強い信頼を寄せる者を指す
露木:それは重要な事?
乙姫:とても重要。ちゃんと確かめたいことがある
その為にも会いたい。
露木:それについて今話す事は出来ない?
乙姫:ごめんなさい。
露木:そう……申し訳ないけど水鬼と直接会うというのは難しいかも。
私達はその……、彼女達に嫌われているみだいだから。
乙姫:露木さん、優しく言わなくていい。
全部分かる、あなた達とwzinkは血を流している。争っている。
贅沢はいらない。死んでいても構わない。
露木:死体でも良いから対面したいということ?
乙姫:うん。残酷、でも対面は重要。
会わないといけない。
記録終了
後に乙姫は今後の情報提供の条件として水鬼もしくはその遺体との対面を提示しました。
敵対的な行動は見せていませんが自身の出自や水鬼に関する質問は変わらず拒否します。
実動要請
水鬼の捕獲、もしくは遺体回収作戦の実施を要請します。─露木
要請に答えたいのはやまやまだが問題がある。
一つは水鬼との戦力差だ。こちら側の被害が大きくなる可能性が高い。
仮に無力化に成功したとしても二つ目の問題として死体消失の件がある。
要請は保留する。─伊賀崎
事件記録─1935年3月25日
午前1:07に当直の警備員が活性化状態の乙姫を確認。
器具の使用で即刻鎮静化されました。
およそ8時間後に露木研究員による聴取が行われました
聴
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