乙姫に関する記録
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:考えるがない。
物と私達違う、生まれた時から考える事ができない。
私や伊賀崎さんから愛される。すると考えを持つ。
露木さんが本を見せてくれた。
えっと、つく……ちぇく……。
伊賀崎:その本はまだ持ってる?
乙姫:これ。(※2)
(※2)子供向けのホラー絵本。内容は主人公が捨てた人形が自宅に戻ってくるというもの。
作品の中で付喪神について言及されている。
伊賀崎:もしかして付喪神の事かな?
乙姫:そう、付喪神。
ここにも私達と同じ考え方がある。
驚いた。
伊賀崎:その……物と話をするようになったのはいつから?
乙姫:私が生まれた時からずっと。
伊賀崎:ではここ最近の事ではないのか。
乙姫:うん、それと伊賀崎さん。
伊賀崎:何かな?
乙姫:夜更かし、伊賀崎さんが体悪くする。
ちゃんと寝ないとだめ。
伊賀崎:それは誰が言ってるんだ?
乙姫:伊賀崎さんの眼鏡。
記録終了
観察実験一覧
乙姫に物品をいくつか渡し、その反応を見る
#1
方法
乙姫に鉛筆を提供。実験の3時間前に雑貨店にて購入。
結果
特に無し。
乙姫は「考えをもっていない」と発言。
#2
方法
医療用メス。実際に手術に使用されたもの。消毒済み。
結果
乙姫はメスを怖がった。
「悪い子。あまり近づけないで欲しい」と発言。
#3
方法
実験用ネズミの死体。死後1時間のもの。
結果
乙姫は「かわいそう」と発言し、憐れんでいる。
担当者が話をするように促すが「死んだものとは話せない」と発言。
#4
方法
大根。実験の1時間前に収穫されたもの。
結果
特に無し。
担当者がなぜ話をしないのかと問いかけた。
乙姫は「彼らはとても無口」と発言。
#5
方法
日本刀。■■■■■研究員(検閲および削除)の私物であり同氏の家に伝わるもの。
過去の合戦において実際に使用されたとのこと。
結果
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■■■■■
(検閲および削除)
実際に人間の殺害に使われた物品の観察実験は禁止とする。─伊賀崎
会話記録─1935年3月22日
非公式聴取
■■■■■■(検閲および削除)から取得。
露木:じゃあ、今日の日本語の勉強はこの辺にして置きましょ
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