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秘密結社・きのこ研究所
第2話 報告会だよ! きのこ研究所(後編)
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です。向きが逆になっているからではないです。このキノコの虹色グラデーションは、あの毒キノコとは逆に広がっているんです

リン:こ、これって・・・
プリマ:情報が掲示板に掲載されているのなら、好都合。皆さん、あの事については大体の内容はわかっていると判断して進めます。確か、問題だった成分Xは、前駆体をエタノール中でグルコサミンと反応させて、前駆体のα位にアミノ基を結合させて、成分Xを得ましたね。その部分が、この研究では違っているのです

リン:そ、そこだけ?
プリマ:はい。α位ではなくβ位に、アミノ基ではなく、カルボニル基を入れるんです。勿論反応物は違う物を使いますよ。結果、違った成分Zを得ることが出来ました
リン:ち、違った成分Z・・・

プリマ:これを注射器で注入して落ち着いたのが、このキノコ「ハイパーベニテングダケ」です
ミリアム:プリマ女医、そんなことはどうでもいいんだよ、ここでは”成果”を報告するのよ、作っただけじゃダメなんだよね〜。なんか効果でもあったの?
プリマ:ありました。それも飛び切りのが! あんたん所のがかすむ位の
ミリアム:(!!! なんでさっきの報告、きみが知ってるの!)

KAITO社長:ミリアム君の言うことももっともだ。で、その回答にも自信があふれているようだが、見せて貰おうかな、プリマちゃん?

プリマ:完成品が出来たのは1週間前だったんです。でもこれだけでは報告書になる研究成果ではないと記されてます。実は私がこの件を知らない1週間前に、こっちの研究所でスタッフからキノコを渡されたんです。私が本部の病院へ行き、入院しているあの隊員5人の担当医師による問診を行う前に、こっそりとこのキノコを食べさせて欲しいという事でした。理由を教えてくれないので断ったんですが、なんでもMEIKO会長直属の依頼との事だったので、仕方なく引き受けました。なにせ1週間前の突然の事でしたので、私も忘れてました

プリマ:キノコを食べさせたのはこっそりでした。その後の病状報告は知っての通りで変わらずだったのですが、今から1時間前、様態が急変したんです。モニター出力による確認だけでしたが、全ての症状が完全回復し、バイタルが正常値に戻ったんです。食事をとれず栄養状態が極度に悪かったのですが、正常どころか十分過ぎる栄養が体に供給され、顔は艶やかで健康そのものになっておりました

KAITO社長:!!! その話は聞いてないよ! アカイト! すぐに本部病院の担当医師に照会を!
アカイト:は!

プリマ:1週間前の5人にあげた時、ついでに余ったのも、そこら辺にいた入院していた怪人に食べて貰っていたんですが、この5人と全く同じように完全回復したそうです。さらに怪人で問題だった人間声に関しては、恐るべき事に声が人間と同じになったそ
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