第33話
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「16になりますが……。……あ……」
オリビエの質問に答えたクロ―ゼはある事に気付いた。
「フッ、そういうことだ。陛下も即位された当初から今の政治手腕を振るい、さまざまな貴族、王族の者達と接してきたわけではないだろう。まして今の貴女は、陛下が即位した時よりも若いんだ。比べても仕方ないだろう?」
「武術における『理』の境地は『器』のあるものにしか至れない。その『器』を持っていても一歩一歩の積み重ねがなければ絶対に到達することはできない。そして、陛下はあなたに『理』に至る『器』を見出した。焦ることはないと思いますぜ。」
「皆さん……。……ありがとうございます。」
自分を元気づけるオリビエとジンにクロ―ゼはお礼を言った。
「ふふ、2人ともいいこと言うじゃない。伊達に年は食ってないわね。」
「失敬な……。ボクはまだ25歳だよ?ジンさんよりも5歳も若いのだからね。」
「失敬なのはお前さんの方だろうが……」
エステルに言われたオリビエは心外そうな表情でエステルを見て指摘し、オリビエの指摘を聞いたジンは呆れた。
「クスクス……。とりあえず、これでお祖母様とヒルダさん、シルヴァン陛下達から話が聞けましたね。」
「うん……。そろそろ市街に戻ろっか?」
そしてエステル達はグランセル城を出た………………
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