第33話
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と思いますし。」
シルヴァンの言葉を聞いたエステルはお礼を言った後、懐に貰った写真を収めた。
「話の続きになるが………プリネの傍仕えとしてそれなりの身分と名を与えるよう、リフィアから頼まれていてな………ツーヤに与える名も決まったし、近い内、位と名を与えるつもりだ。」
「そ、そこまで立派になるんだ、ツーヤ………ちなみに名前を与えるって言ってますけど、何か意味があるんですか?」
ツーヤの未来を聞いたエステルは驚いた後、ある事が気になって尋ねた。
「当然あるわよ♪この娘に与える名は父さん――リウイの側室の方の家名だから、私達マーシルン家に連なる者になるようなものだから、プリネの傍仕えをしても、誰にも責められる事はないわ。」
そしてエステルの疑問にカミ―リがウインクをして答えた。
「……もし、よければツーヤちゃんが今後名乗る名を聞いてもよろしいでしょうか?」
カミ―リの言葉を聞いたクロ―ゼは尋ねた。そしてクロ―ゼの質問にシルヴァンは答えた。
「”ルクセンベール”。それがその娘に与える家名だ。」
「”ルクセンベール”………あれ?確かその名前、サフィナさんのお母さんの名前じゃあ………?」
シルヴァンの話を聞いたエステルは名前を復唱した後、ある事を思い出して、サフィナを見た。
「ええ。少し事情があって私は母上の名をミドルネームとして使っていますが、普段は名乗っていないのです。……母上が父上の”竜騎士”として誓ったように主君であるプリネに誰にも負けぬほどの忠誠を持っているその娘なら与えてもいいと思って、私も許可しました。」
エステルの疑問にサフィナは微笑みながら答えた。
「そうなんですか………あの、今日は本当にありがとうございました。」
「お忙しい中、時間を取って頂いて本当にありがとうございました。」
エステルとクロ―ゼはシルヴァン達に頭を下げてお礼を言った。、
「何、私達もリフィア達の友人になった君やこちらの世界で唯一の同盟国の姫とも話せたし、有意義な時間になったよ。」
「遊撃士の仕事、頑張ってね♪」
「エステル殿達の活躍を今後も楽しみにさせて頂きます。」
「はい!………それじゃあ、あたし達はこれで失礼します。」
そしてエステル達はシルヴァン達にお辞儀をした後、客室を出て行った。
「…………それにしても、レン様の事は教えなくてよかったのですか、陛下。」
エステル達の気配がなくなった頃、黙っていたファーミシルスはシルヴァンに尋ねた。
「……構わん。レン自身からも何故”これ”を送ったのかも”これ”とは別の手紙に理由が書かれてあったしな……どちらに転ぼうが我々にとって損にはなるまい。ようやくできた”アレ”の”実験”も
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