第33話
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―リがそれぞれ装備している武器を見た後、尋ねた。
「まあね。イーリュンの信徒のティア姉さんを除いて、私達マーシルン家の者はみんな、父さん達に鍛えられているからね。護身にもちょうどいいし。」
クロ―ゼの質問にカミ―リは頷いて答えた。
「………とは言っても、父上達と比べれば私達の武はまだまだだ。」
「そうですね。………いつかは父上達の領域に達しないと………」
「フフ………リウイ様達の血を引く陛下達なら、いつか必ず到達しますわ。」
シルヴァンとサフィナの呟きを聞いたファーミシルスは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「さて………ヒルダ女官長から話は聞いてはいたが、私宛に届いた脅迫状の件で尋ねて来たのだったな?」
「あ、はい。王国軍の依頼ですが、中立の立場をとっている遊撃士協会としても見過ごせる話じゃありません。どうか、ご協力をお願いできませんか?」
シルヴァンに話をふられたエステルは頷いた後、尋ねた。
「別に構わないが………生憎ながら我々メンフィルには心当たりは一切ない。なんせ、他の3国と違ってメンフィルは異世界にあるのだしな。」
「ですよね〜………」
シルヴァンの答えを聞いたエステルは肩を落として頷いた。
「フム………ならば貴方達、メンフィルに恨みを抱いている者達や今の政権に反対している者達の可能性はどうですかな?」
「ちょっと、オリビエ…………」
そこにオリビエが質問し、オリビエの質問を聞いたエステルはジト目で睨んだ。
「メンフィルに恨みを抱いている者や現政権に異を唱えている者等、数え上げればキリがない。眷属の中でも人間との共存を嫌う者……それとは逆に眷属を恐れ、共存に反対する人間………光勢力に一部の光の神殿………過去の戦で我々に敗れた者達等、星の数ほどいる。………最近で言えば、”百日戦役”で我等の力を見せつけ、逆らう気力もなくすほど叩きつぶしたエレボニアと言った所か。」
「フッ。これは手厳しい。」
不敵な笑みを浮かべたシルヴァンに見られたオリビエは悠々とした表情で頷いた。
「そ、そんなにいるんですか!?………けど、どうしてみんな、仲良くできないんだろう………?種族は違えど、みんな同じ”人”なんだから、きっと解り合えると思うのに………」
シルヴァンの話を聞いたエステルは驚いた後、悲しそうな表情をした。
「「……………………」」
「……………フフ、なるほど。さすがは父さん達が一目置いている娘ね♪」
「はい。………プリネ達は本当によき友を作りましたね………」
エステルの言葉を聞いたシルヴァンとファーミシルスは驚いた表情をし、カミ―リは口元に笑みを浮かべて答え、サフィナも笑みを浮かべてカミ―リの言葉に頷いた。
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