第32話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て頂けますか?レディ?」
エステル達も女性――サフィナに続くように自己紹介をしたがオリビエはいつもの調子でナンパをし始めた。
「こ〜の〜スチャラカ演奏家は〜!!あれほど、やめろってさっき言ったでしょ!?」
「エレボニアが誤解されても知らねえぞ………」
その様子を見たエステルはオリビエを怒鳴り、ジンは呆れて溜息を吐いた。
「フフ………」
その様子を見ていたサフィナは口元に笑みを浮かべていた。
「あ!す、すみません!お見苦しい所を見せてしまって…………」
「別に構いませんよ。慣れていますから。」
「あはは………あれ?そう言えば、さっき名乗った時”マーシルン”って名乗っていましたけど……」
サフィナの言葉に苦笑したエステルはある事が気になり、呟いた。
「もしかして、シルヴァン皇帝陛下達と縁のある方ですか?」
そしてクロ―ゼは驚いてサフィナに正体を尋ねた。
「はい。陛下達と私は異母兄妹になります。我が父は”謳われし闇王”リウイ・マーシルン、母は”空の守護者”ティファーナ・ルクセンベール。………プリネ達のお世話をして頂きありがとうございました、エステル殿。」
「あはは………お世話になったのはどっちかと言うとあたし達の方なんだけどな……」
サフィナにお礼を言われたエステルは苦笑した。
「………何やら騒がしいな。」
「どうかしたのかしら、サフィナ。」
「あら。知らされていたとはいえ、懐かしい顔ぶれね。」
そこに黒を基調としたどことなく高級感のある服に白銀の肩当てを両肩に身に付け、腰まで届くほどの白銀のマントを羽織り、薄い緑の髪とサフィナと同じ紅い瞳を持った精悍な顔つきをした青年と、胸元を開いた漆黒のドレスに首元に真紅の宝石を身に付け、髪型、体つき、顔つきの全てがカーリアンとどことなく似ていて唯一違うのは紅い瞳である女性がファーミシルスと共にエステル達に近付いて来た。また、2人の耳は尖っており、青年は聖剣、女性は長剣をそれぞれ帯剣していた。
「………陛下。それにカミ―リ様も。………お疲れ様です、大将軍。」
3人が近付いて来るとサフィナは敬礼をした。
「フウ…………公式の場でない限りは家族としての呼び方でいいと、いつも言っているだろう?」
「そうよ〜。血が半分しか繋がっていないとはいえ、私達は家族なんだから、そんな堅苦しい呼び方をされるとお姉さん、悲しんじゃうわよ〜?」
青年は溜息を吐いた後、口元に笑みを浮かべて指摘し、女性は笑顔をサフィナに向け、からかうような口調で言った。
「フフ………そうでしたね。シルヴァン兄上、カミ―リ姉上。」
2人の指摘を受けたサフィナは青年――リウ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ