第32話
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らそれこそ外交問題になるでしょーが。ミュラーさんに知らされたいの?」
リュートを取り出したオリビエをエステルはジト目で睨んで注意した。
「それだけは勘弁して下さい………」
エステルの注意を受けたオリビエは肩を落として答えた。そしてエステル達は離宮を登り、2階の空中庭園に出た。
〜離宮・空中庭園〜
エステル達が空中庭園に出るとそこには十数匹の”飛竜”が手すり等に繋がれていた。
「へっ!?り、竜!?」
「もしかしてこいつらが噂の”竜騎士”が乗る”飛竜”っていうやつか………」
「話には聞いていましたけど、こうして見ると、本当に驚きますね………”竜”が大人しく従っているのですし。」
飛竜を見たエステルは驚き、ジンは真剣な表情で飛竜を見て、クロ―ゼは驚きの表情で飛竜を見ていた。
「ふむ………どれどれ……」
そしてオリビエは飛竜に近付いたが
「グオッ!」
なんと飛竜はオリビエに向かって口から火の玉を吐いた!
「おおっと!?」
火の玉に気付いたオリビエは慌てて回避し、飛竜から離れた。
「何やっているのよ、このスチャラカ演奏家は〜!」
それを見たエステルが怒ったその時
「……その子達は乗り手以外の者が近付くと容赦なく攻撃します。なので決して不用意に近付かないで下さい。」
太陽に輝くような黄金の髪を腰までなびかせ、紅い瞳を持ち、耳は尖り、白銀と漆黒の大鎌を対に背負い甲冑を装備した一人の女性がエステル達に近付いて来た。
「す、すみません!以後、こんな事がないように気をつけます!ほら!アンタも謝りなさい!」
「スミマセンでした………」
女性に気付いたエステルは無理やりオリビエの頭を下げさせ、オリビエと共に謝罪した。
「フフ………こちらの世界では飛竜は珍しいですからね。近付いてみたくなるのも無理はありません。」
女性は口元に笑みを浮かべて答えた。
「飛竜が懐いているという事はもしかしてお前さん………”竜騎士”かい?」
ジンは飛竜のの中でも一際大きい飛竜に近付いて撫でている女性を見て尋ねた。ジンに言われた女性は姿勢を正して自己紹介をした。
「……紹介が遅れ、申し訳ありません。メンフィル帝国軍、竜騎士団の長を務めるサフィナ・L・マーシルンと申します。以後、お見知り置きを。」
「あ、遊撃士協会のエステル・ブライトって言います。」
「同じく遊撃士協会のジン・ヴァセックだ。」
「リベール王女、クロ―ディア・フォン・アウスレーゼです。………名高き”竜騎士”殿に出会えて、光栄です。」
「そしてボクは漂泊の吟遊詩人にして、愛と平和の使者、オリビエ・レンハイムさ!ぜひ、ボクの曲を一曲聞い
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