第31話
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ヒルダの質問にエステルは驚いた後、首を傾げた。
「私はシルヴァン皇帝陛下達にお祖母様と共に応対する必要もありますから、王都に滞在している間はやっかいになるつもりですが……。皆さんはどうなさいますか?」
ヒルダの質問に答えたクロ―ゼはエステル達を見て、尋ねた。
「先ほど言ったようにボクはエレボニア大使館でやっかいになるつもりでね。ご好意だけ受け取っておくよ。」
「俺もカルバード大使館に泊まらせてもらうつもりだ。謹んで辞退させてもらおう。」
「うーん、あたしはアガットとティータ、ミントにも相談してみないと…………レンちゃんの事もあるしね。」
「そうでしたね………」
オリビエ達の答えを聞いたクロ―ゼは納得して、頷いた。
「それでは、いつお泊りになって頂いても構わないようお部屋の準備をさせて頂きます。」
「ありがとう、ヒルダさん。」
「よろしくお願いします。」
「お任せください。私は歓迎パーティーの準備に戻りますが皆さんはどうぞごゆっくりなさってください。それでは失礼します。」
そしてヒルダは客室を出て行った。
「さてと……。次は女王様に会わなくちゃ。女王宮にいらっしゃるんだっけ?」
「はい、多分そちらだと思います。」
「フッ、それでは挨拶させていただこうか。」
そしてエステル達はアリシア女王に話を聞くために女王宮に向かった。
〜女王宮・テラス〜
「ふふ……。やっと来てくれましたね。」
エステル達が女王がいるテラスに来るとリベールの女王――アリシア女王は微笑みながら、エステル達の方に振りむいた。
「へ……」
「お祖母様……?」
自分達が来る事をわかっていた様子の女王にエステルとクロ―ゼは驚いた。
「ピューイ!」
「あれ、ジーク?」
「なるほど……。ふふ、ジークが気を利かせてくれたんですね。」
自分達が来る事を知っていた理由がジークと気付いたクロ―ゼは微笑んだ。
「ええ、貴方たちが来ることを教えてくれました。お帰りなさい、クローディア。そしてエステルさん……よく来てくださいましたね。事情はカシウス殿から一通り聞かせてもらいました。本当に……色々と大変でしたね。」
「あ……。えへへ、気遣っていただいてどうもありがとうございます。でも、やるべき事は見えているしクローゼたちも助けてくれています。だから、あたしは大丈夫です。」
女王に気遣われたエステルは恥ずかしそうに笑いながら答えた。
「そう……。ふふ、しばらく見ないうちに本当に頼もしくなりましたね。…………オリビエさんもジンさんもようこそいらっしゃいました。どうぞ、部屋にお戻りください。紅茶の用意をさせても
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