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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第146話
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め、クロウは真剣な表情で黙り込んでいた。
「………………――――こちらナイトハルト。左翼の列車砲はエヴリーヌが破壊した為、解除の必要がなくなった。それとVを制圧した所だ。」
一方重々しい様子を纏って考え込んでいたナイトハルト少佐は気を取り直してサラ教官と通信を始めた。
〜右翼列車砲格納庫〜
「ハアッ!?エヴリーヌが!?どうしてそんな事を……何ですって!?……わかりました。こちらは右翼列車砲の停止を確認した所です。どうもお疲れ様でした。」
「サ、サラ教官……?」
「一体何があったんですか……?」
「会話の内容からしてエヴリーヌさんが何かされたようですが……」
通信を終えたサラ教官を見たリィンとエマは戸惑い、セレーネは尋ねた。
「…………エヴリーヌが列車砲を止める為に帝国解放戦線の幹部とやり合う前に魔術で破壊したそうよ。」
「なっ!?」
「ええっ!?」
「列車砲を……」
「馬鹿な……そのような事をすれば外交問題に発展する事が奴にはわからんのか!?」
サラ教官の話を聞いたラウラとミリアムは驚き、ガイウスは目を丸くし、ユーシスは信じられない表情で叫んだ。
「―――どうやらそいつらがガレリア要塞に侵入して、あたし達がB班とわかれる前に来た通信でリウイ陛下に状況を話した後列車砲の破壊の許可はもらっていたそうよ。―――”通商会議”に参加しているメンフィルのVIP達や実習地にいるプリネ達を守るという名目でね。リウイ陛下の耳に入ったという事は当然メンフィル帝国にも今回の件は知れ渡っているでしょうね。」
「お姉様達を……」
「それは……」
サラ教官の説明を聞いたセレーネは目を丸くし、ある事に気付いたリィンは複雑そうな表情をし
「―――!!まさか……!」
「………メンフィルがエレボニアに対して有利な外交カードを手に入れた事にもなるな。」
「うわっ……それってかなりマズイじゃん!しかも今回の事件が起こった原因はギリアスのオジサンがクロスベルにいたという理由だから、オジサンが責任を押し付けられる可能性が高いじゃん。オジサン達はどうやって切り抜けるつもりなんだろう?」
ラウラは目を見開き、ユーシスは重々しい様子を纏って目を伏せて呟き、ミリアムは驚いた後真剣な表情で考え込んだ。
「やれやれ……本当にあなた達やメンフィルとは縁があるわね。―――うふふ、まあいいわ。全ては”C”の狙い通り……クロスベルの作戦についてもね。まあ、唯一の誤算はメンフィルに関する事だけど、”鉄血”にとっては不味い状況でしょうから、こちらにとっては嬉しい誤算だから気にする必要はないわね。むしろメンフィルに感謝するべきと言っ
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