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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第144話
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をした。その後ロイド達と共に手分けして赤い星座を拘束していたツーヤはある事に気付いた。
「あれ……ヴァイスさん。拘束した”帝国解放戦線”のメンバーの中に”帝国解放戦線”の幹部と思われる人がいないのですが……」
「へ……」
「ツーヤさんはその人を知っているんですか?」
ツーヤの質問を聞いたロイドは呆け、ティオは尋ねた。
「うん。一度だけ対峙した事があるよ。タワーを飛行艇で襲撃した際の声にその男の声も聞こえて来たから彼らと共にいると思っていたんだけど……」
「特徴はどんな奴だ?」
「えっと……眼鏡をかけて、片腕がない人ですね。」
ヴァイスに尋ねられたツーヤはギデオンの特徴を思い出しながら呟き
「ああ、その人なら私達に追い詰められた時に下水道に向かって飛び込んだ瞬間隠し持っていた爆弾で自爆して木端微塵になったわよ?」
「ええっ!?」
「じ、自爆……」
「狂っているね……」
「ま、テロリストならやりかねないな……」
「「「…………………」」」
ルイーネの答えを聞いたツーヤは驚き、ノエルは信じられない表情をし、ワジとランディは重々しい様子を纏って呟き、ロイドやエリィ、ティオは追い詰めていた犯罪者が自殺したという事実に複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「あんまり気負うなよ?自爆したのも奴の自業自得だしな。―――それと先程ルファディエルから連絡があった。向こうもテロリスト達を捕縛し、黒月達も一部を除いて制圧したそうだ。生憎ツァオやその側近であるラウ、そして銀は取り逃がしたそうだがな。(さすがにツァオを殺害したなんて、こいつらには教えられんしな。)」
「なっ!?」
「”黒月”まで!?」
「ハハ、さすがはルファディエル姐さん!凄すぎるッス!二大国のテロリストに加えて二大組織を同時制圧なんて、普通に考えて実現不可能な策ッスよ!」
通信を終えたヴァイスの話を聞いたロイドやエリィは驚き、ランディは嬉しそうな表情で声を上げた。
「で、でも大丈夫なんですか……?両政府と繋がりがある裏組織にここまでの仕打ちをして……赤い星座は国際犯罪者認定されているとはいえ、エレボニア帝国政府が正式に雇っていますし……」
「フフ、昨夜の局長の言葉を考えるとここからさらに、面白い事を仕出かすんだろ?局長やルファディエルさん達は。」
不安そうな表情をしているノエルとは逆にワジは興味深そうな表情をしてヴァイス達を見つめ
「フッ……わかっているじゃないか。」
ヴァイスは静かな笑みを浮かべて呟いた。
その後赤い星座を拘束し終えたロイド達は拘束したテロリストや赤い星座達を見張る為にルイーネ達をその場に残し、ヴァイ
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