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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜二大国の想定外〜前篇
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「共和国の連中と手を組んでまで事を起こしたというのに……」

報告を聞いた他のメンバーも無念そうに呟いた。



「気を落とすな、同志たちよ!我々の味方は多い!カイエン公を始め、例の連中もまた力になってくれるだろう!この場さえ逃れれば次なる機会が―――」

そしてギデオンが立ち上がって仲間達を鼓舞しようとしたその時!



「悪いがその機会は2度と訪れん。」

「……驚いたわね。まさかここまで読んでいたなんて。」

「彼女の推理には本当に驚かされますね……」

ヴァイスが驚きの表情をしているエルファティシアと真剣な表情をしているアルと共にギデオン達が目指す地上へと続く通路の先から現れ

「クク……よくもまあ、いずれ俺達が利用する予定の”城”を破壊しようとしてくれたなぁ?」

「あらあらまぁまぁ。鉄血宰相を殺したい気持ちはわかるけど、そんな物騒な事を考えたら駄目よ?たくさんの罪のない人々が貴方達の身勝手さの犠牲になるんだから。」

「………無関係の者達まで巻き込もうとした挙句、責任は取らずに逃亡する………最低の連中ですね。」

「……あたしも武力も持たない民や関係のない連中を傷つけようとする奴等は気に入らないなぁ。あんた達がやろうとしたこと……ユン・ガソルの民達を滅ぼしたあのジルタニアと大して変わらないよ?」

さらに3人に続くように不敵な笑みを浮かべた残りの”六銃士”であるクロスベル警備隊司令”紅き暴君”ギュランドロス・ヴァスガンがクロスベル警備隊の上層部の一人にしてギュランドロスの妻である”微笑みの剣妃”ルイーネ・サーキュリーと共に現れ、二人の背後からは蔑む表情でテロリスト達を睨む”鋼鉄の剣姫”エルミナ・エクス、不愉快そうな表情をしている”暴風の戦姫”パティルナ・シンクと共に現れた!



「なっ……!?」

「ガキ共を撒いたと思ったら、今度は待ち伏せだと!?」

「馬鹿な……!何故、我々がここに来るとわかった!?」

ヴァイス達を見たギデオン達は驚き

「ガキ共………もしかしてロイド達か?」

「その可能性は高いですね。現在警備に付いている者達の中で比較的年齢が低いのは特務支援課のみなのですから。」

テロリスト達の言葉を聞いたヴァイスは目を丸くし、アルは納得した様子で呟いた。



「……貴様らは何者だ!?何故、我々の道を阻む!」

その時ギデオンが前に出てヴァイス達を睨んで怒鳴った。

「おっと……名乗り出るのを忘れていたな。―――クロスベル警察、特務支援課所属にしてクロスベル警察局長、ヴァイスハイト・ツェリンダーだ。自治州法に従い、拘束させてもらうぞ。」

「―――同じくクロスベル警察、特務支援課所属にしてヴァイスハイト局長
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