機動戦艦ナデシコ
1320話
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ん……あ、あたしはちょっとエステバリスの調整があるから、この辺で失礼させてもらうよ。じゃあな」
そう告げたリョーコは、空になった食器を食堂の方へと戻すと去って行く。
何だ? 妙に慌ててたけど。
「……ハルカ。あまりそういう事を口にするのはどうかと思うぞ」
「そうだねぇ。あー……でも、これでリョーコがどういう行動になるのかはちょっと気になるかな」
スレイとヒカルのやり取りにコーネリアは呆れたような視線を向けているだけだ。
そして、何故か俺はルリにジト目を向けられている。
「アクセルさん、最低です」
「ちょっと待て。何で俺がいきなり最低呼ばわりされるんだ? 俺が何かしたか?」
「つーん」
いや、つーんとか自分の口で言っても……
「あはは。まぁ、ルリルリにはちょーっと早かったかしら。それより、私がいない間に何か面白い出来事はあった?」
「いえ、何も。ごく普通に一夜を過ごしました」
「そうだよねぇ。てっきり木星蜥蜴が攻めてくると思ってたんだけど、全くそんな事はなかったし。あ、勿論攻められたいって訳じゃないんだけど」
「いや、昨日あれだけ被害を受けたんだぞ? 幾らチューリップで兵力を補充出来るからって、さすがにあれだけの被害はそう簡単にどうにかできないんじゃないか? 俺としては、出来れば攻めて来て欲しいってのもあるんだけどな」
「え? 何で?」
自分では攻めてくると思っていたとか言ってるのに、俺が攻めて来て欲しいと言えば意外そうな表情を浮かべるってのはどうよ。
「シャドウミラーとしては、出来れば木星蜥蜴の無人機を鹵獲したいしな。昨日の戦闘で入手したのは、色々と壊れているような奴ばかりだったし」
大型戦艦とカトンボ、チューリップ、バッタ辺りは出来れば新品を確保したい。
……ただ、無人機だから入手するのが難しいんだよな。
バッタ程度ならイルメヤのスパイダーネットでどうにでもなるだろうが、戦艦はどうしようもない。
ハッキングとか出来ればあるいはどうにかなる、か?
そんな風に思っていると、まるでそれがフラグだったかのようにナデシコ内にヴィー、ヴィー、という非常警報が鳴り響いた。
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