機動戦艦ナデシコ
1320話
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デシコじゃ見ねえ顔だけど」
リョーコがこっちを……正確には俺の隣にいるコーネリアとスレイの2人へと視線を向けて尋ねてくる。
ナデシコでは見た事がない2人なんだし、気になっても当然か。
ただ、リョーコの表情には何だか悔しげな表情が浮かんでいるように思えるんだけど何でだ?
そんな俺の疑問を感じた訳ではないだろうが、コーネリアが椅子に座りながら口を開く。
「私はコーネリア・リ・ブリタニア。そうだな。お前にも分かるように言うのなら、シャドウミラーの実働班を率いる者と言えば分かりやすいか」
「へー。じゃあ、規模は違ってもリョーコと同じなんだ。あ、私はアマノ・ヒカル。こちはスバル・リョーコ。ナデシコのエステバリスのパイロットをやってます。好きなのはピザの端っこの固いところ。よろしくお願いしまーす」
そう言いながら頭を下げたヒカルの頭から、何かが伸びる。
駄菓子とか売ってる店であるような、息を吹き込むと伸びる玩具だ。
……いつの間に用意したんだ? というか、いつも持ち歩いてるのか?
唐突な挨拶にコーネリアも呆気にとられていたが、コーネリアとは反対側の俺の隣へと座ったスレイが小さく笑みを浮かべつつ口を開く。
「このナデシコには随分と個性的なメンバーが揃っているという話を聞いていたが、確かなようだな。私はスレイ・プレスティ。実働班の隊員だ」
「へぇ、じゃあ一隊員という意味だと私と同じ立場だね」
意外だ。スレイとヒカルだととてもじゃないが相性がいいとは思わなかったんだが、こうして見るとそれなりに仲良くやれているように見える。
いや、シャドウミラーに入ったばかりのスレイであれば、とてもではないがヒカルのような性格の相手と仲良くは出来なかっただろう。
それが出来るようになったのは、シャドウミラーに所属して幾つもの経験をしてきたからか。
何だかんだと、シャドウミラーにはナデシコに負けないくらいに濃い面子が揃っているし。
……俺も含めて。
さすがに今の俺が、自分を濃くないとは言えない。
それこそ色んな要素を詰め込みすぎだろってくらいに濃い存在になっているのは自覚しているのだから。
「あらあら、2人共それだけじゃないでしょ? 確かに実働班のメンバーかもしれないけど、それ以外にもう1つの顔があるんでしょうに。……アクセルの恋人って顔がね」
そう告げた瞬間、食堂の中にいたメンバーの多くが俺に嫉妬の視線を向けてくる。
いや、その気持ちは分からないでもない。薄々疑惑はあったのだろうが、それが真実に変わってしまったのだから。
特にエリナとハルカという2人をナデシコでは侍らせていた――と思われている――のだから、余計に。
「そ、そうか。アクセルの恋人なのか! へ、へぇ。なるほどな。ふー
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