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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1320話
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法を使ってる訳ではあるまいに、その速度はかなり速い。
 それこそ、オリンピックに出てもおかしくないだろうってくらいに。

「アクセル、少しは女心を理解した方がいいわよ?」

 ハルカのどこか責めるような言葉に、他の面々も頷いている。
 俺が悪いのか? 一応俺の部屋なんだけど。時間を潰す必要がある場合は、取りあえずそこで過ごそうと思っていた訳で……
 ただ、4人を相手に勝てるかと言われれば否だ。

「じゃあ、取りあえず食堂にでも行くか。あそこにいれば、何か事態が動けばすぐに分かるだろうし」
「あ、悪いけど私は交渉の方に回らせて貰うわね。ネルガルの社員としては、きちんと仕事をする必要があるから」

 エリナがそう言って俺達から離れていく。
 ブリーフィングルームに向かうのだろう。
 現在のエリナはネルガルの社員であり、会社のために働くというのは決して間違っている選択肢ではない。
 昨日の夜の決断についても、この辺が多少なりとも影響しているところはあるのだろう。
 去って行ったエリナを見送り、俺達はナデシコ食堂へと向かう。
 だが……

「予想以上に混んでるな」
「昼はもう過ぎているのを考えれば、ここまで混雑しているとも思えないのだが」

 俺の言葉に同意するようにコーネリアが頷く。
 実際こうして入り口から食堂を見渡すと、食事をしている者はいるにはいるが、そこまで多い訳じゃない。
 どちらかと言えば、友人や仕事仲間といった連中と話をしているように見える。
 さて、どうするべきか……と思っていると、ハルカが俺の服の裾を引っ張る。
 ちなみに今の俺はネルガルの制服を着ている訳ではなく、シャドウミラーとしてのいつもの服装に戻っている。
 実際問題、今の俺がネルガルの制服を着ているってのも色々と問題ありだろうし。

「どうした?」
「ほら、あそこにしない? ルリルリもいるし」

 ハルカの視線が向けられた先には、確かにその言葉通りにルリの姿があった。
 同じテーブルにヒカルとリョーコの姿もある。……珍しい組み合わせだな。
 しかもいつもリョーコやヒカルと一緒にいるイズミの姿はどこにもない。
 いや、微妙にイズミには苦手意識があるし、その辺は寧ろ助かったと言ってもいいんだけどな。
 ただ、少し気になっただけで。
 幸いそのテーブルには他の人もいないので、ハルカに頷いてそっちへと向かう。
 リョーコもヒカルも、何だかんだとナデシコ内での人気は高い。
 この状況でナンパされていないのは、多分3人纏まっているからなんだろう。
 実際こうして見る限りでは、視線を使って牽制のやり取りをしている者が多いし。
 特に整備員が多いな。
 ……そうか。やる事がないのか。
 ユートピアコロニーで木星蜥蜴の襲
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