第116話
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」
「…………………………」
ワイスマンの死を誤魔化してヨシュア達を納得させている様子のケビンを真剣な表情で黙って見つめていた。
「ま、そのあたりも含めてまだまだ謎は多そうです。先に進むんなら、敵の出方も含めて注意しといた方がええでしょう。な、リース?」
「………ええ、そうですね。」
その後ケビン達は転移魔法陣を使って”第三星層”へと転移した。
〜第三星層・金の道、銀の道〜
「ここは………」
「どうやら”翡翠回廊”と同じく異空間に造られた回廊みたいやな………」
「ケビン、あれ………!」
新たなる星層に到着し、ケビン達と共に周囲を見回していたリースは先が二手に分かれた銀色の道と門、金色の道と門を見つけて声をあげた。
「金色の門と銀色の門……なんや、いきなり思わせぶりな場所に来たな。」
それぞれの門を見つめたケビンが考え込んでいると”方石”の音が聞こえてきた。
「またか……!」
音に気づいたケビンが”方石”を取り出すとケビン達の目の前に女王宮で現れた人らしき幽霊が現れた。
「あ………」
「あの時の……!?」
「女王宮のテラスに現れた者か……!」
……異邦者よ……”星杯”の理に連なる者よ………聞こえ……ますか……
「あ、ああ……聞こえとる!」
幽霊の問いかけにケビンは明るい表情で答えた。
これより先は……双子の回廊……同時に進まなければ……更なる深淵に辿り着くことは……叶わぬでしょう………
幽霊が話を続けると近くの石碑に光が灯った。
門の制御を……石碑に託しました………”星杯”に連なる力をもってそれぞれの道を進んでください………途中の道のりに………”聖なる焔の光の真の友”と………”最後のユリアの末裔”が封印された……封印石があります………彼らを解放し、彼らと共に先に進んでください………ですが……どうか気を付けて……一度”門”に入ったら……試練を潜り抜けなければ……
そして幽霊は最後まで言わずに消えた。
「あ………」
「なるほどな……今まで聞こえてきた声はぜんぶ彼女のモンやったんか……しかし……一体何者なんや?」
「……………………いずれにしても……気になる事を言っていましたね。”星杯”に連なる力をもってそれぞれの道を進めと………」
幽霊の正体についてケビンが考え込んでいる中クローゼは不安そうな表情で黙っていた後気を取り直して幽霊の言葉を繰り返した。
「ええ……意味することは明らかですな。この場合、オレとリース……それぞれが同時に二つの門に入る必要があるって事やろ。」
「……うん、私もそう思う。多分、
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