第116話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
話すよ。(彼女がルーク兄さんとバダックさんの話にあったナタリアさんか………となると”かつてバダックさんと敵対関係であり、異世界の人であるナタリアさんと親しい関係であった”ルーク兄さんも…………))
一方二人の事情がわからず戸惑っているクローゼに小声で質問されたヨシュアは苦笑した後真剣な表情である推測をしていた。
こうしてクローゼ達を仲間に加えたケビン達はメンバーをケビン、リース、ヨシュア、クローゼ、バダック、ナタリアに編成し直して”封印区画”の最奥にある魔法陣へと向かった。
〜封印区画・最奥〜
「これが”第三星層”に通じている転移陣やな…………本来はここに”環”を封じるための古代装置が置かれていたはずなんやけど。」
「”環”を封じる………もしかして報告書にあった”第一結界”?」
真剣な表情で魔法陣を見つめて呟いたケビンのある言葉が気になったリースはケビンに訊ねた。
「ああ、異空間の中で”環”を時間凍結するっていう仕掛けだったみたいやな。そこまでしてても”ゴスペル”による影響は防げなかったみたいやけど。」
「………なるほど。」
「ですが結局、”輝く環”はどこかに消えてしまいました。浮遊都市が崩壊したことから完全に壊れたのではないかと推測されているようですが……ワイスマンが動揺していた以上、何か予測も付かないことが起きたのは間違いないでしょう。」
「………真相を知っているのはあのワイスマン教授だけかもしれませんね。今、どこで何をしているのか想像もつきませんが………」
ワイスマンのその後の行方が気になったヨシュアとクローゼは考え込み
「……お父様。そのワイスマンとやらは一体何者なのですか?」
「……話にあった”リベールの異変”を起こした元凶にして、かつてリベールとエレボニアの戦争―――”百日戦役”を引き起こした外道だ。」
「な………どの世界にもモースのような外道はいるのですね……」
バダックにワイスマンの事を訊ねたナタリアは絶句した後複雑そうな表情で考え込んでいた。
「え………ですが報告では………」
一方ワイスマンが既に死亡している事を知っていたリースはワイスマンが死んでいないと思っているヨシュア達の反応を不思議に思い、ワイスマンの死を口に出しかけたが
「―――その件に関しては教会でも引き続き調査中ですわ。ただ、今回の件に限って言えばワイスマンは無関係やと思います。関係してたら、これ見よがしに挑発してくるでしょうし。」
「……確かに。
「わざわざ仮面を付けて現れる意味はなさそうですね。」
「”アルセイユ”の通信をハッキングしてわざわざ導力停止現象の事を知らせた件を考えると、わざわざ正体は隠さないだろうな。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ