第116話
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クローゼとカリンの決意を知ったユリア大尉はヨシュアと共に心配そうな表情でクローゼを見つめた。
「ごめんなさい、ユリアさん………ですが王都を………場合によってはリベール全体を巻き込むかもしれない事態です。ここで何もしなければ王太女などという過ぎた名前を名乗っている意味がありませんから。」
「……御意。」
「フフ、クローディア王太女と仰いましたわね?その考え、素晴らしいですわ。私も王族の一人として今後の探索に力を貸しますので、共に力を合わせましょう。」
クローゼの決意にユリア大尉が目礼をしたその時金髪の女性が口元に笑みを浮かべてクローゼを見つめて言った。
「え、えっと……失礼ですが貴女は……?皆さんの話によりますと貴女はジェイド中将閣下達―――異世界の方との事ですが……」
「そう言えばまだ名乗っていませんでしたわね。―――私の名はナタリア。キムラスカ国王ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアですわ。」
クローゼに名前や正体を訊ねられた女性―――ナタリアは自己紹介をした。
「えっ!?と言う事は貴女……いえ、陛下はその若さで既に女王を務めておられるのですか………!?」
「フフ、国王とは言ってもまだ即位して1年しか経っていない若輩者ですから、そんなにかしこまる必要はありませんわよ。」
自分が国王だと知ってい驚いているクローゼにナタリアは微笑みながら答えた後ケビン達を見回してある事を伝えた。
「今後貴方方も中将やアニスのように私と接する時は気軽に”ナタリア”と呼んで私の事を特権階級の者ではなく仲間の一人として気軽な態度で接してくださって構いませんわ。その方が互いの距離感が近くなって、共に力を合わせる仲間として互いに信頼し合える仲へと発展するのが早くなるでしょうし。」
「ハハ……そういう事でしたら、お言葉に甘えて今後はそうさせていただきますわ。」
「へ〜、あの若さで国王を務めている事も凄いのに、しかも性格も気さくで接しやすい女王さんだな。」
「ああ……ただあのお調子者が解放された時、調子に乗っていつもの調子でナタリア陛下に接して、ナタリア陛下や異世界の者達にエレボニア皇族が誤解されないとよいのだが……」
(い、一体どんな人なんだろう、オリヴァルト皇子は……?というかミュラー少佐は何で皇族であるオリヴァルト皇子に対してぞんざいな扱いをしているんだ……?)
ナタリアの言葉にケビンが同意している中フレンと共に感心した様子でナタリアを見つめて呟いたミュラー少佐の心配を聞いたロイドは冷や汗をかいた。
「それと………話を聞いた時は最初は驚きましたが、異なる世界でとは言え、生きていてくださって、本当によかったですわ、お父様……」
「メリル………”ネクロ
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