第115話
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ったのか………」
「もしくは最初に現れた影の王自身も空蝉だったかもしれませんね。」
それを見たリースは呆け、ユリア大尉とヨシュア、ジェイドはそれぞれ真剣な表情で影の王が消えた場所を見つめた。
「フフ、よくぞ見破った。この『第二星層』におけるそなたらの役目は終わりだ。いざ、白き翼と滅びし里の花、そして偽りの女王を手に入れさらなる深淵へと挑むがいい。はは………次なる邂逅を楽しみにしているぞ………」
そして影の王の言葉が部屋中に響き渡った後、影の王がいた場所に転移陣が現れた。
「フン………芝居がかったやっちゃ。ああいう芸風は寒いだけやっちゅうねん。」
「………ケビン………」
どこか無理をして笑っているケビンに気付いたリースは心配そうな表情でケビンを見つめた。
「さてと、新たな封印石も手に入ったことやし………いったん拠点に戻って中の人達を解放するとしよう。『白き翼』と『滅びし里の花』、『偽りの女王』って言葉でおおよそ見当が付いたし。」
「ええ、確かに。」
「………ああ。そうしてもらえると助かる。」
「うむ……まずは新たな味方を解放する事が先決だな。」
リースの様子に気づかずに提案したケビンの言葉にヨシュアとユリア大尉、バダックはそれぞれ頷いた。
その後ケビン達は一端庭園に戻った――――
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