第114話
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〜空中庭園〜
「ひ、ひいい………来るな………来ないでくれ…………」
ケビン達が空中庭園に到着すると人の声が聞こえてきた。
「人の声………!?」
「無事だった者がおるんか!?」
「………急ぎましょう。」
”影の国”に来て初めて聞いた人の声に驚いたケビン達は声が聞こえた方向に向かった。そして声が聞こえた方向に向かうと、なんとギルバートが魔物達にジワジワと詰め寄られていた。
「ど、どうしてこんな事に………」
魔物達に詰め寄られているギルバートは信じれない表情で呟いた後
「く、来るな!頼むから来ないで下さい!」
なんと土下座をして命乞いを始め、その様子を見ていたケビン達は脱力した。
「………なんだあれは。」
「それよりも何故奴がこんな所にいる?」
「魔物を相手に命乞いをするとは、中々ユニークな方ですね。」
我に返ったユリア大尉は困惑し、ギルバートが空中庭園にいる事に疑問を持っていたバダックは眉を顰め、ジェイドは興味ありげな表情でギルバートを見つめ
「そっか………すっかり忘れとったわ。」
「………うん、私も。でも、巻き込まれていてもおかしくない状況だったかも。」
「そやな………まあいい、聞きたいこともあるし、とりあえず助けたるか!」
一方”影の国”に巻き込まれた際、ギルバートも近くにいた事を思い出したケビンとリースは納得した後新たな情報を手に入れる為にギルバートを救出する事を決め、仲間達と共に武器を構えてギルバートに詰め寄ろうとしている魔物達の背後へと詰め寄った。
「そこまでや………!」
「………未練があるなら、私達がお相手しましょう。」
「き、貴様らは――いや、あなた様がたは!?」
魔物達に注意を引き付けたケビン達に気付いたギルバートは驚いた。
「話は後や!まずはこいつらを追い払う!」
「………私達の足だけは引っ張らないで下さい。」
そしてケビン達は協力して魔物達を撃破した。
「た、助かった………ありがとう!君達は命の恩人だ―――」
一掃された魔物達を見たギルバートは安堵の溜息を吐いた後、ケビン達に感謝の言葉を述べようとしたが
「…………」
「ひえっ!?」
振り返ったリースに無言で法剣の刃を突き付けられると悲鳴を上げて思わず両手を挙げた。
「さて、質問の時間です。………ユリア大尉。聞きたいことがあればどうぞ。」
「おや、まさか先をこされるとは。中々わかっていますね、あのシスターは。」
「フッ、奴にとってお前より先にあのシスターに尋問された事の方が間違いなく幸運だろうな。」
ギルバートを脅迫している様子のリースにケビン達が冷や汗
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