第114話
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「ええ、その通りです。」
「クク………やれやれ、そなたは優等生すぎる。もう少し可愛気があった方が私としては楽しめるのだがな。」
「あなたの娯楽に興味はない。………興味があるのはエステルの安否だけだ。」
不気味に笑っている影の王にヨシュアは静かに答えた後影の王を睨んだ。
「フフ、解っているさ。だが、愛する心もまた強すぎれば真実を遠ざける。違うかな?ヨシュア・ブライト。」
「………っ………」
しかし影の王の次の言葉を聞いたヨシュアはかつてエステルと決別した事を指摘され、唇を噛みしめて黙った。
「そうか………陛下と殿下達は今も無事で………女神よ………あなたの慈悲に感謝します。」
一方説明を聞いていたユリア大尉は安堵の表情で祈りを捧げたが
「おやおや………何を安心している?そなたの案ずる者達が無事だと誰が言ったのかな?」
「え………」
影の王の口から出た不穏な言葉を聞くと呆けた。そして影の王は自分の片手に封印石を現した!
「なっ………!ま、まさかその石の中には………!?」
封印石の中にいる人物に察しがついたユリア大尉は影の王を睨んだ。
「フフ………お前達にとっても他人事ではないぞ、ヨシュア・ブライト、そして”黒獅子”ラルゴ。」
「え………」
「何……!?」
さらに名指しをされたヨシュアが呆け、バダックが驚いたその時、影の王はもう片方の手にも二つの封印石を現した!
「この二つの封印石の内の片方に入っているのはヨシュア・ブライト。そなたにとってエステル・ブライトと並ぶ大切な姫君と言えば誰なのかわかるだろう?」
「ヨシュア君がエステルちゃんと同じくらい大切にしている姫君って……―――まさか………!」
「姉さんの封印石…………!………っ…………!!」
影の王の意味ありげな言葉を聞いて封印石の中に入っている人物に察しがついたケビンは驚き、ヨシュアは凄まじい殺気を影の王に向け
「そして残りのこの封印石には偽りの姫君―――いや、偽りの女王が入っているといえばわかるだろう、”黒獅子”ラルゴ?」
「!!貴様……っ!その言葉を取り消せ!メリルは自らの意志と行動によって民達に……国に認められた”本物の王”だ……!」
「なるほど……やはり”彼女”も巻き込まれていましたか。となると残りの二人も確実に巻き込まれているでしょうね。」
更なる影の王の意味ありげな言葉を聞いたバダックは凄まじい怒気や殺気を纏って影の王を睨んで反論し、ジェイドは真剣な表情で影の王を見つめて推測していた。
「フフ………この”第二星層”における最後の宝物といったところか。そして無論………宝物には試練が付き物だ。」
一方影
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