第114話
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ずいぶんと鼻が利くことだ。」
ヨシュアが周囲を警戒していると突如不気味な声が部屋中に響き渡った!
「………誰や!?」
声に気付いたケビンが叫ぶとかつてゴスペルを装着する装置があった場所が空間になっており、そこから不気味な仮面をかぶったローブ姿の謎の人物が現れた!
「!!!」
仮面の人物の登場に驚いたケビンは仲間達と共に武器を構えて警戒した様子で一定の距離をとって仮面の人物に近づいた。
「何者………!?」
「………ようやくのお出ましか。あんたが黒騎士の言ってた”王”ってヤツやな?」
「フフ、そうだな。この”影の国”を統べているという意味ではまさにその通りであろうな。私のことは”影の王”とでも呼ぶがいい。」
「影の………王。」
「なるほど。と言う事は貴方が今回の事態を引き起こした”元凶”ですか。」
仮面の人物―――影の王が名乗り出るとリースは考え込み、ジェイドは真剣な表情で影の王を見つめていた。
「はは、その名の由来は聖典には存在していない筈。そうであろう?リース・アルジェント。」
「!………私のことまで………」
「フフ、それにしても予想より早く到着したが、やはり”ネクロマンサー”と”黒獅子”の助けのお陰と言った所だろうな。」
「!オールドラントにいた頃の俺の事まで知っているとはな………」
「フン、よっぽど念入りに探りを入れてたみたいやな。」
自分達の事を知っている事に驚いた後それぞれ睨むリースとバダックの様子を見たケビンは武器を構えて影の王を睨んだ。
「………挨拶はそのくらいにしてもらおう。”影の王”と言ったな…………もし貴様が、この状況を引き起こした黒幕ならば………即刻、王都を元に戻してもらおう!さもなくばこの場で斬る!」
「フフ、そなたの要求はあまりに空しく意味がない。敬愛の心も度を過ぎれば真実を捉える妨げとなろう。解るかな?ユリア・シュバルツ。」
「な、なに………!?」
「やはり……そういう事でしたか。僕達が先ほどまでいたグランセルは全て偽物……いや、”影の国”の中に再現された模造物ですね?」
影の王の言葉にユリア大尉が戸惑っている中、ヨシュアは納得した様子で説明をして尋ねた。
「な………!」
「そんなことって………」
「馬鹿な……”フォミクリー”も使わずに、あそこまで忠実に再現したというのか……?」
ヨシュアの推測にユリア大尉とリースが驚いている中、バダックは信じられない表情をしていた。
「………しかし、それで一通りのことが説明できる。漆黒の大門に無人の街角………昔に巻き戻った部屋に構造すら変化している遺跡………そうやな、ヨシュア君?」
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