第114話
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王宮に入り、女王の私室にあるテラスに出た。
〜女王宮〜
「………あ………」
「な、なんや………!?」
テラスに出て、目の前にうっすらと浮かび上がっている人らしきものを見つけたリースとケビンは戸惑った。
「よく………ここまで………来てくれました………あなた方に………これを託します………どうか………私の………を………」
うっすらと浮かび上がっている人らしきものは何かを残して消滅した。
「………今のは…………」
「……………………」
「ぼ、亡霊………?い、いや………あの雰囲気はどこかで………」
一瞬の出来事にケビンとリースが考え込んでいる中、人らしきものがさらけ出していた雰囲気に覚えがあるユリア大尉は戸惑いの表情をしていた。
「………どうやらただの霊ではなさそうですね。」
「あの言い方だと俺達を待っていたように聞こえたが……」
「とにかく、何かを残して消えたようですし、まずそれがなんなのかを確かめましょう。」
ヨシュアとバダックが考え込んでいる中、人らしきものが残した物に気づいたジェイドはケビン達を促した。
その後ケビン達は亡霊らしき人物が残した物――宝物庫の鍵を手に入れたので、宝物庫に向かい、そして封印区画に降りるエレベーターもあったので、エレベーターに乗り、封印区画に降りた。
〜封印区画 第1層〜
「これは………」
「フム……見た所、地下に眠っていた古代の遺跡、と言った所ですね。」
封印区画に到着し、周囲の様子にリースは呆け、ジェイドは冷静に分析していた。
「ここを探索するとなるとそれなりの準備が必要になりそうですね。」
「ふむ………このまま進んでいいものか。」
封印区画の広さを知っているヨシュアとユリア大尉はそれぞれ考え込んだ。
「まずは遺跡の様子だけでも確かめといた方がいいでしょう。どんな魔物が徘徊しとるか知れたもんやないですし。」
「………確かに。もう少し先まで行ってみるとしよう。」
その後探索を再開したケビン達が最初の部屋に入ると、驚くべき光景が目の前にあった。
「へ………」
「な………!?」
「!」
「これは……」
部屋に入り、周囲を見回したケビンとユリア、ヨシュアとバダックは驚いた。
「………何か問題でも?」
「……どうやらその様子ではこの遺跡にイレギュラーな事態が発生しているようですね?」
ケビン達の様子が気になったリースは不思議そうな表情でケビン達に訊ね、ジェイドは真剣な表情でケビン達に問いかけた。
「も、問題もなにも………」
「これは………遺跡の構造が変わっている?」
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