第114話
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をかいている中、リースの行動にジェイドは感心し、バダックは静かな笑みを浮かべてギルバートに視線を向けていた。そして気を取り直したユリア大尉がギルバートに質問をした。
「あ、ああ………ギルバートと言ったか………どうして君がここにいる?王都の異変について何か知っていることはあるか?」
「な、な、何かって………き、気がついたら波止場で目を覚ましてて………ま、街に人はいないし、変な甲冑の化け物みたいなのが通りをうろついているし…………それで逃げ回ってたらこ、この城にたどり着いて………」
「なるほど、オレらと違って”拠点”の方には飛ばされなかったわけやな。しかし、目を覚ましたらすでに街がおかしくなってたか………せめて異界化する現場でも目撃して欲しかったんやけど。」
「クッ………勝手なことを。」
自分の命がけの行動に対して好き勝手な事を言うケビンをギルバートは唇を噛みしめて睨んだ。
「………ギルバート。あなたに一つ聞いておきたい。”身喰らう蛇”はこの件に関与しているのか?」
その時、黙って聞いていたヨシュアが真剣な表情でギルバートに尋ねた。
「ヨシュア・ブライト………お前もここにいたのか………フ、フン、”結社”が関係しているはずがないだろう。何と言っても、この僕が何も知らないというのが何よりの証拠さ!」
(何の証拠にもなっていないような………)
しかし自慢げに話すギルバートを見て呆れた後、ギルバートに尋ねても無駄と判断した。
「………ケビン。彼をどうします?武装解除して拘束しますか?」
「いや………それには及ばんやろ。何も知らへんみたいやし足手まといになるだけや。」
「………了解。こちらの用は以上です。何処へなりと消えるといいでしょう。」
そしてケビンの判断に同意したリースは法剣を収めて淡々とギルバートに指示をした。
「こ、この………どこまで僕をバカに………お、覚えてろよ!この異常な場所から抜け出す方法を見つけてもお前達には教えてやるもんか!未来永劫、さ迷うがいいさっ!」
指示をされたギルバートはケビン達を睨んだ後捨て台詞を吐いてどこかへと走り去った。
「まさに三下のお手本と言ってもおかしくない方でしたねぇ。」
「………微妙に心配だな。一人にして、何か問題を起こさなければいいのだが。」
ギルバートが去るとジェイドは呆れ半分の様子で口元に笑みを浮かべて答え、ユリア大尉はギルバートが何か仕出かさないか気になり、考え込んでいた。
「ま、大丈夫ですやろ。あの兄さんにそこまで大それたことが起こせるとも思えへんですし。」
「………余計な手間を取られてしまいました。城の探索を続けましょう。」
その後ケビン達は探索を再開し、女
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