新暦76年
memory:04 正しいこと
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でき始めたところに教えたりしたら、できかけていた土台が無くなってしまうしね」
「二人も同じ様なこと言ってた」
「だろうね。ま、基礎と基本がしっかりしてきたその時は教えてあげるし、ミット打ちや組手の相手くらいならなってあげるよ」
「ホント!?」
「ホント。さて、さっそくだけどやる?」
「もちろんやる!」
アリサってさんから借りてきたミットをヴィヴィオに見せると即答された。
あ、あはは、即答かい。いや、いいんだけど、ちょっとびっくりした。
「行くよ、ユーリ!」
ヴィヴィオはいつの間にか準備を終え、構えている。
それにも苦笑してしまった。
「いつでもどうぞ」
ミットを構えると目を輝かせながら未熟ながらも真っ直ぐな気持ちの籠ったパンチを撃ってきた。
-side end-
-side ヴィヴィオ-
「二人とも頑張ってるー?」
「差し入れ持ってきたんだけど、キリがいいようなら休憩にしない?」
「なのはママ! フェイトママ!」
「悠莉もヴィヴィオもお疲れ。ええもん見させてもろたよ」
「ヴィヴィオって小さいのにすごいわね」
「ホントびっくりだよー」
「姉さん? それにアリサさんとすずかさんも」
ミット打ちに集中し過ぎて、気付かない内にこっちに来ていたママたち。私もユーリも驚いて顔を見合わせた。
「キリもいいし休憩にしようっか」
「そうだね」
フェイトママたちが用意してくれた差し入れを食べながらママたちの昔話と聞いていると、なのはママとユーリがいないことに気づいた。
「あれ? なのはママとユーリがいない……」
「なのはちゃんと悠莉君なら森の奥の方へ行ったよ」
「森に?」
どうして森なんかに……はっ!? もしかしてなのはママとユーリは……
――――――――――――――――――――
『な、なのはさん…こんなところでなんて……っ!』
『にゃはは、だいじょーぶ。みんな話に夢中になってるから。ほら、悠莉君のここ、固くなってる』
『や、やめてくださいっ』
『そんなこと言っても体は正直だもんね』
『っ……なのは、さん』
『おねーさんに任せて。悠莉君は私に委ねてるだけでいいんだから』
『あっ…なのはさん……』
『悠莉君……』
――――――――――――――――――――
……………
「だ、ダメエエエエーーっ!!」
「うひゃっ!?」
「きゃっ!?」
「ヴィ、ヴィヴィオ!?」
「顔が真っ赤よ!? 一体どうしたのよ!?」
「ぁぅ、ご、ごめんなさい……なんでも、ないです」
うぅ〜、あんなこと想像してたなんて絶対に言えないよ
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