第29話
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調査を開始したエステル達はまず、カルバード大使館にジンの紹介で大使館内に入った。
〜カルバード大使館内〜
「ほう、これはこれは……」
「へ〜、これがカルバード大使館なんだ。さすが立派で豪華な雰囲気ね。」
「それに、どことなく異国情緒のある内装ですね。」
大使館内を見回したオリビエは感心した声を出し、エステルやクロ―ゼはそれぞれの感想を言った。
「ま、東方からの移民を受け入れてきた国だからな。ちなみにエルザ大使の部屋は2階の奥にあるぞ。」
「うん、わかった。」
そしてエステル達はカルバード大使の部屋に向かった。
〜エルザ大使の部屋〜
「ここが大使の部屋だ。早速、話を聞いてみるか?」
カルバード大使の部屋の扉の前まで来たジンはエステル達に確認した。
「うん、お願い。」
「よし、それじゃあお前さんたちを紹介しよう。」
そしてジンは扉をノックした。
「……?どうぞ、入っていいわ。」
「……失礼しますぜ。」
入室の許可を聞いたジンはエステル達と共に部屋に入った。
「あら、ジンさんじゃない!先日帰国したばかりなのに、またリベールに来たのかしら?」
部屋に入って来た人物達の中からジンを見つけたカルバード大使――エルザ大使は驚いて尋ねた。
「いやぁ、ギルドの仕事でやり残したことがありましてね。またしばらくの間はリベールに滞在しようと思ってます。」
「フフ、さすがはA級遊撃士。何かと忙しいというわけね。ところで、そちらの方々は?」
ジンの話を聞いたエルザは感心した後、エステル達を見て尋ねた。
「えっと、初めまして。遊撃士協会に所属するエステル・ブライトといいます。こちらの2人は協力者のクローゼとオリビエです。」
「フッ、よろしく大使殿。」
「お初にお目にかかります。」
エステルは礼儀正しく自己紹介をし、オリビエとクロ―ゼも続いて会釈をした。
「よろしく。カルバード共和国大使のエルザ・コクランよ。どうやら面倒な話があって訪ねてきたみたいね?」
「ええ、実は……」
そしてエステル達はエルザに脅迫状の件を尋ねてみた。
「あの脅迫状の件か……。それじゃあ、貴方たちは王国軍の依頼で動いているの?」
「一応そういう事になります。ただ、遊撃士協会としても見過ごせる話じゃありません。それを踏まえて協力していただけませんか。」
エルザの質問に頷いたエステルは真剣な表情で尋ねた。
「……ま、いいでしょう。我々にも関係あることだしね。それで、何を聞きたいの?」
「えっと、まずは脅迫者に心当たりがないでしょうか?共和国に、条約締結に関する反
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