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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第28話
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ですか!?確かまだ、来日の詳しい日は知らされていないはずですが………」

シードの話を聞いたエステルは驚き、クロ―ゼは信じられない表情で尋ねた。

「ええ。皆さんが戻って来る少し前に王国軍が一時、一般市民達にグランセル城までの道を開けさせ、シルヴァン皇帝陛下達をグランセル城に向かえ入れた所です。詳しい話はシード中佐。お願いします。」

驚いているエステル達に説明したエルナンはシードに先を促した。

「はい。………メンフィルは最初、ファーミシルス大将軍を使者として女王陛下にシルヴァン皇帝陛下達が王都に来られた事と王都にあるさまざまなホテルに滞在する事を伝えに来たので、それに驚いた女王陛下は急いでヒルダ夫人達に部屋の用意をさせて、シルヴァン皇帝陛下達を城に向かえ入れたのです。………その影響で城は今、シルヴァン皇帝陛下達の歓迎の準備に追われている所です。」

「そう…………なんですか。…………シルヴァン皇帝陛下宛の脅迫状はいつ、届いたのですか?」

「それが………シルヴァン皇帝陛下達が城に入城して、少ししてから届いたのです。」

クロ―ゼの質問にシードは少しの間言葉を濁した後、答えた。

「なるほど……。ただの悪戯にしちゃ狙ってやっている上、大規模だな。軍が気にするのも無理はない。………しかし、飛行船公社に七耀教会、ホテルにリベール通信か……。一見、条約締結には関係なさそうな所に見えるがな。」

シードの話を聞き終えたアガットは真剣な表情で頷いた後、シードに尋ねた。

「ところが厳密に言うと全く関係がないわけじゃない。まず飛行船公社は帝国・共和国関係者を送迎するチャーター便を出す予定でね。同じくホテルもすでに関係者の宿泊予約が入っている状況だ。さらに大聖堂のカラント大司教は女王陛下から条約締結の見届け役を依頼されているそうだし……。リベール通信は不戦条約に関する特集記事を数号前から連載している。」

「うーん、どこも何らかの形で条約に関わっているってことね。いったい何者の仕業なのかしら。」

「フム……。これは一筋縄ではいかないね。国際条約である以上、妨害しようとする容疑者は色々と考えられるだろう。」

「そうだな。カルバードかエレボニアの主戦派、或いはメンフィル皇家に恨みを持つ者……。もしくは4国の協力を歓迎しないまったく別の国家の仕業か……」

シードの話を聞き、エステルの言葉に頷いたオリビエとジンは考え始めた。

「……もちろん王国内にも容疑者は存在すると思います。」

「そして……最悪の可能性が『結社』ね。」

クロ―ゼも真剣な表情で王国内にも犯人がいる可能性がある事を言い、エステルは『結社』の可能性がある事も指摘した。

「で、軍としては俺たちに何を調べさせたいんだ?」

「君た
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