第28話
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ステル達が帰って来た事に気付いたティータとエルナンに仕事を報告し終えたミントがエステル達を明るい表情で迎えた。
「やあ、エステル君。先日顔を合わせて以来だな。」
「あれれ……。シード中佐じゃない!?」
「そうか、軍の担当者ってのはあんたの事だったのか。レイストン要塞から来たのか?」
「ああ、その通りだ。つい先ほど、警備艇で王都に到着したばかりでね。」
アガットの疑問にシードは頷きながら答えた。
「おや……?そちらのお嬢さんはひょっとして例の……」
エルナンはレンに気付いて、エステル達に尋ねた。
「あ、うん、そうなのよ。ちょっと事情があって連れてきちゃったんだけど……。えっと、レンちゃん。お姉さんたち、少し話があるから2階で待っててくれないかな?」
「あら……。ひょっとしてお仕事の話?」
エステルに言われたレンは首を傾げて尋ねた。
「う、うん……ごめんね。」
「別にいいけど……。お仕事、お仕事ってまるでパパみたいな感じ。レン、そういうのあんまりスキじゃないわ。」
「うっ……………」
頬を膨らませて怒っているレンを見て、エステルは言葉に詰まった。
「あ、あの……。レンちゃんって言ったかな?わたしと一緒におしゃべりでもしない?わたし、レンちゃんのこと色々と知りたいな。」
「ミントも!ティータちゃんと一緒におしゃべりしていいかな?」
そこにレンと同年代のティータやミントがレンに話しかけた。
「あなた達と?(ミント…………ふ〜ん、この子がプリネお姉様が引き取った人と同じ”竜”か…………)うーん、そうね。おしゃべりしてもいいわよ。」
ティータとミントの申し出を聞いたレンは、ミントの名前を知り、ある事を思い出した後、返事をした。
「えへへ、ありがとう。それじゃあお姉ちゃん。わたしたち、2階で待ってるね。」
「えっと………今更言うのもなんだけど、ティータちゃん達と一緒におしゃべりしに行ってもいいですか、エルナンさん?」
「はい。報告も終わりましたし、いいですよ。」
「ありがとうございます!行こう、2人とも!」
そしてティータ、ミント、レンの3人は2階に行った。
「はあ……助かっちゃったわ。」
その様子を見送ったエステルは安堵の溜息を吐いた。
「ふむ、どういう事情かは後ほど聞くとしましょうか。まずは、シード中佐の話を先に聞いていただけますか?」
「あ、うん、いいわよ。」
「さっそく聞かせてもらおうじゃねえか。」
そしてエルナンの提案にエステルとアガットは頷いた。
「すまない。こちらも急ぎなものでね。まず、この話は王国軍からの正式な依頼と考えてもらいたい。君たちに、ある件の調査と情報収
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