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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第27話
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………………………。あたしは王族の役目とかぜんぜん詳しくないから……。ひょっとしたら公爵さんの言うことも一理あるかもしれない。」

「わはは、当然だ。」

唐突に言い出したエステルの言葉を聞いたデュナンは笑いながら胸をはった。

「でも、これだけは言えるわ。クローゼは今、悩みながらも答えを出そうと頑張っている。少なくとも、謹慎を理由に何もしてない公爵さんよりもね!」

「な、なにィ!?」

しかしエステルの言葉を聞いたデュナンは驚いた。

「それに公爵さん。リベールにとって救世主であり同盟国でもあるメンフィルの元・王様のリウイに学園祭の劇で酔っぱらっていた公爵さんが何をしたか覚えてる〜?」

「そ、それは…………!」

さらに続けたエステルの言葉を聞いたデュナンは学園祭の事を思い出して顔を青褪めさせた。

「後、確か公爵さん。あたし達と最初にルーアンのホテルで会った時、あたし達を追い出したでしょ?」

「ぐっ………そ、それがどうした?」

勝ち誇った笑みを浮かべているエステルに尋ねられたデュナンは唸った後尋ねた。

「あの時、あそこにいたのはあたしとヨシュア、エヴリーヌだけでなく、リフィアとプリネがいたんだよ〜?リフィアとプリネ………王族の公爵さんなら、ピンと来る名前でしょ?」

「リフィアとプリネ…………?………………ま、まさか!!現メンフィル皇帝唯一の直系のご息女にして次期後継者と言われるリフィア皇女と”覇王”と”闇の聖女”のご息女のプリネ皇女か!?」

エステルにある人物の事を尋ねられたデュナンは少しの間考えた後、信じられない表情で答えた。

「正解〜♪あの時の公爵さんのふるまいを2人はしっかり見ていたからね〜♪特に次のメンフィルの王様になるリフィアの前で、王族としてあんな態度を見せちゃってよかったのかな〜?それと公爵さんは知らないかもしれないけど、学園祭の件はクロ―ゼが公爵さんに代わって一人でリウイに謝ったんだよ?公爵さんの言う通り、クロ―ゼは他国の王族に自分の事を知ってもらったし、クロ―ゼのした事の方が公爵さんと比べれば王族として何倍も立派じゃない♪」

「ぐ、ぐぬぬぬ………!」

勝ち誇った笑みを浮かべているエステルに反論が見つからないデュナンは唸りながらエステルを睨んだ。



「エステルさん……。……あの、デュナン小父様。私は今、エステルさんのお手伝いをさせて頂くことで自らの道を見出そうとしています。私に女王としての資格が真実、あるのかどうなのか……。近いうちに、その答えを小父様にもお見せできると思います。ですからそれまで……待っていただけないでしょうか?」

自分を庇うエステルを見てクロ―ゼは凛とした表情でデュナンを見て言った。

「ぐっ……。ふ、ふん、馬
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