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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第27話
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いたんだ。」

「小父様……。その、お元気ですか?」

デュナンを見たエステルは意外そうな表情をし、クロ―ゼは言いにくそうな表情で尋ねた。



「ええい、白々しい!そなたたちのせいで、そなたたちのせいでな……。私はこんな場所で謹慎生活を強いられているのだぞっ!」

クロ―ゼに尋ねられたデュナンはエステル達を睨んで怒鳴った。

「うーん、あたしたちのせいって言われてもねぇ……。リシャール大佐の口車に乗った公爵さんの自業自得だと思うんだけど。」

「ま、謹慎程度で済んで幸運だったと思うことですな。他の国なら、いくら王族と言えど実刑は免れんでしょう。」

「くっ……。フ、フン……。確かに陛下を幽閉したことがやり過ぎであったことは認めよう。リシャールに(そそのか)されたとはいえ、それだけは思い止まるべきだった。」

エステルとジンの指摘を受けたデュナンは反論がなく、意外にも殊勝な態度で答えた。

「あれ、なんだか殊勝な台詞ね?」

デュナンの態度にエステルは意外そうな表情で尋ねた。

「フン、勘違いするな。私は陛下のことは敬愛しておる。君主としても伯母上としても非の打ちどころのない人物だ。」

エステルの疑問にデュナンは胸を張って答えたが、すぐにクロ―ゼを睨んで言った。

「だが、クローディア!そなたのような小娘を次期国王に指名しようとしていたのはどうしても納得がいかなかったのだ!」

「………………………………」

デュナンに睨まれたクロ―ゼは何も返さず黙っていた。

「ちょ、ちょっと!聞き捨てならないわね!クローゼは頭が良くて勉強家だし、人を引き付ける器量だってあるわ!公爵さんに、小娘とか言われる筋合いなんて……」

「……エステルさん、いいんです。」

クロ―ゼの代わりに怒っているエステルをクローゼは制した。



「前にも言ったように私は……王位を継ぐ覚悟ができていません。小父様が不快に思われるのも当然と言えば当然だと思います。」

「クローゼ……」

「ふん、殊勝なことを。昔からそなたは、公式行事にもなかなか顔を出そうとしなかった。知名度でいうなら、私の方が遥かに国民に知れ渡っているだろう。すなわちそれは、そなたに上に立つ覚悟がないということの現れだ。」

「………………………………」

デュナンの厳しい言葉にクロ―ゼは何も返さず黙っていた。

「聞けばそなた、身分を隠して学生生活を送っているそうだな。おまけに孤児院などに入り浸っているそうではないか。そんなことよりも、公式行事に出て広く国民に存在を知らしめること……。それこそが王族の役目であろう!」

「……それは………」

デュナンの指摘にクロ―ゼは辛そうな表情をした。

「………
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