3章〜狂ったお茶会〜 外伝〜始まりし天使のお茶会〜
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」
「は!」
「どんとお任せあれ。」
そしてグスタフとユリアはアルセイユに向かった。
「ふふ……。さすがですね、彼女は。これから更に伸びそうです。」
「ああ、そうだな。お前やリシャールまであと1、2歩といったところだろう。」
シードの評価にカシウスは頷いた。
「ふむ、ああいう若者を見るとこの老体にも沸き立つものがあるな。カシウス、後で付き合わんか?」
「将軍……。さすがにお歳を考えた方がよろしいんじゃありませんか?」
「むむっ……」
呆れた様子のカシウスの言葉を聞いたモルガンは唸った。
「聞けば、去年の武術大会ではかなり大暴れしたそうですな?カーリアン殿との――”大陸最強”を誇る精鋭揃いの中でも指折りの実力を持つメンフィルの武将との試合は滅多にできない事なのですから少しは若い者に経験をつませてやらなけらばいけないでしょう。」
「ふん、だからこそお前に司令の座を委ねたのだ。そこまで言ったからには文句を言わずに勤めてもらうぞ?」
「おっと、ヤブ蛇でしたか。」
「ふふ……」
モルガンとカシウスの様子を見て、シードは思わず笑った。
「そうだ、シード中佐。今日には出発するそうだな?」
「はい、正午には。警備艇2隻を率いて3個中隊を率いる予定です。」
モルガンに話をふられたシードは頷いて答えた。
「調印式にはワシも参加するが、それまでは身動きが取れん。王都の守りは頼んだぞ。」
「よろしくお任せください。遊撃士協会と協力して事に当たらせてもらいます。」
「う、うむ……。あまり愉快ではないが今回ばかりは仕方ないだろう。………なんせ今回は、リウイ皇帝陛下ではなく現メンフィル皇帝夫妻――シルヴァン皇帝陛下とカミ―リ皇妃も王都にいらっしゃるとの事だからな………万全を期すべきだろう。」
シードの話を聞いたモルガンは苦い表情をして頷いた。
「ふふ、将軍のギルド嫌いも徐々に治りつつあるようですな。」
モルガンの様子を見て、カシウスは口元に笑みを浮かべていた。
〜レイストン要塞・外〜
「監視塔に導力センサー……。水中には機雷群を設置……。やはり、守りは完璧ですわね……。フン、仕方ない……。やはりあの手紙に書かれた通り、あれを使うしかないわね……」
一方その頃、レイストン要塞を女性――クーデター事件以降行方をくらましていたカノーネが木の陰から伺っていた。
「閣下……もうすぐです。どうか待っていてください。」
そしてカノーネはレイストン要塞に背を向け、勝ち誇った笑みを浮かべて一人呟いていた。
〜同時刻・メンフィル大使館・レンの私室〜
「うふふ………せっかくレン
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