3章〜狂ったお茶会〜 外伝〜始まりし天使のお茶会〜
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行い、ユリアに蹴りを入れた!
「くうっ……」
「守りも基本は同じだ!相手の動きを取り込みつつ、攻守の流れをイメージしろ!」
「はいっ!」
そして2人は激しい攻防をし、最終的にはカシウスがユリアに有効打を入れ、カシウスの攻撃にユリアは跪いた。
「うむ、そこまでだ。」
ユリアの様子を見てモルガンは模擬戦の終了を言った。すると中庭は兵士や親衛隊達による拍手が巻き起こった。
「はあっ、はあっ、はあっ……」
「ふふ、さすがだな。昔、お前に教えたのはほんの基礎だけだったが……。よくぞ独力でここまで鍛えた。」
息を切らせているユリアと違い、カシウスは息を切らせた様子もなくユリアを称賛した。
「い……いえ……。まだまだ未熟です。」
「なかなか良い仕合だったぞ。」
「将軍、ですが……」
「正直、おぬしがここまでやるとは思いもしなかった。相当な使い手でもカシウス相手では数合ほどで剣を弾かれてしまっただろう。若手最強と言われるのも肯ける。」
「きょ、恐縮です……。ですが、滅多にない機会……。できれば叩きのめされるまでお付き合い願えないでしょうか?」
モルガンの賛辞を受け取ったユリアはモルガンに稽古を頼んだ。
「フハハハハ!なかなか頼もしいな。さて、どうするカシウス?」
「ふふ、付き合ってやりたいのは山々ですが……。どうやら客人のようですな。」
ユリアの頼みを聞いて大笑いしたモルガンに尋ねられたカシウスは苦笑した後、シード達を見た。
「は〜、こりゃあ凄いモンを見ちまったなァ。」
グスタフは呆けた様子で呟いていた。
「2人ともお疲れさまでした。シュバルツ大尉。本当に見事だったよ」
「シード中佐……。それにそちらの方は……」
「中央工房から派遣されたグスタフっていう者だ。よろしく頼むぜ、隊長さん。」
「こ、これは失礼した。王室親衛隊、中隊長。ユリア・シュバルツ大尉です。こちらこそよろしくお願いします。」
グスタフが名乗るとユリアも名乗り、敬礼をした。
「ふむ、どうやらこれでお開きのようだな。」
「みんな、余興はおしまいだ。それぞれの持ち場に戻ってくれ。」
「イエス・サー!」
モルガンの言葉に頷いたカシウスは兵士や親衛隊員達に指示を出した。カシウスの指示に敬礼した兵士達はそれぞれの持ち場に戻った。
「さてと、早速で悪いが機関部を見せてくれるか?できれば今日中に目処をつけちまいたいからな。」
「ええ、了解しました。それでは失礼します!准将、指南していただきありがとうございました!」
「なんのなんの。こちらも良い運動になった。」
「整備長、大尉。アルセイユを頼んだぞ。
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