3章〜狂ったお茶会〜 外伝〜始まりし天使のお茶会〜
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜レイストン要塞〜
エステル達がグランセルへと向かったその頃、中央工房から派遣されたアルセイユの整備隊がレイストン要塞に到着した。
「おお、アルセイユは先に到着してたようだな。か〜、いつ見てもゾクゾクする機体だねぇ。」
整備長――グスタフは『白き翼』と評される最高速度を誇る高速巡洋艦『アルセイユ』を見て嬉しそうな表情で呟いていた。
「本当に……。ホレボレしちゃいますよね。あんな船を毎日整備できたら整備士冥利に尽きるんですけど。」
「ヘッ、そりゃあ俺の台詞だよ。」
「やあ、グスタフ整備長。忙しい所をよく来てくれたね。」
作業員と会話をしているグスタフの所にクーデター事件後中佐に昇格したシードが近付いて来た。
「よお、シード中佐。またあんたの出迎えかい。偉くなって、ここの守備隊長はお役御免になったんじゃねぇのか?」
「はは、そうなんだけどね。実はこの後、部下と共に警備艇で出発する予定でね。準備が済むまでヒマなので出迎えさせてもらったのさ。」
「はは、ご苦労さんなこった。そういや、こっちの方でも地震があったそうじゃねぇか?まさか、アルセイユが壊れたりしてねぇだろうな?」
「いや、アルセイユが到着したのは地震の起こった後のことでね。地震自体も、万全の備えだったからほとんど被害は出なかったんだ。ここの施設もそのまま使えるはずだ。」
「そりゃあ助かるぜ。さっそく今からでも入っちまいたいところだが……。親衛隊の連中はどこにいるんだ?」
「ああ……案内しよう。今行けば、面白いものをお見せできると思うよ」
「はあ?」
シードの言葉にグスタフは首を傾げた。そしてグスタフはシードに連れられて中庭に向かった。
〜レイストン要塞・中庭〜
シード達が到着すると、王国軍と親衛隊達に見守られ、モルガンを中心にカシウスと大尉に昇格したユリアが武器を持って向かい合っていた。
「両者、構え!」
モルガンの号令にカシウスは棒を、ユリアはレイピアを構えた!
「始めいっ!」
そしてモルガンの掛け声で模擬戦が始まった!
「―――やああああっ!」
先にユリアがカシウスに攻撃を仕掛けた!しかしカシウスは余裕の表情で防御や回避を行い、さらにカウンター攻撃をユリアに命中させた!
「くっ……」
「どうした!?動きが直線的すぎるぞ!細剣だからこそ可能な攻めの流れが作れるはずだ!教えたことを思い出せ!」
「ハッ……。……はいッ!」
カシウスの指摘に頷いたユリアは先ほどの動きと違い、カシウスを囲むように動き、背後から攻めたてた!
「それでいい……。ではこちらからも行くぞ!」
そしてカシウスは縦横無尽に動きで回避や攻撃を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ