第25話
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ミント達、危険な人達と戦う時もあるんだよ?」
「………………………………。爺さんの意見はどうだ?」
一生懸命に話すティータを見てエステルとミントは心配そうな表情をし、アガットは少しの間考えた後博士に話をふった。
「ふむ、祖父としては渋い顔をせざるを得ないが……。こう見えてティータは頑固じゃし、なるべく孫の希望は叶えてやりたい。じゃから、わしはあえて反対せんよ。」
「おじいちゃん……」
「結社とやらが、想像以上の技術力を持っているのは確実じゃ。その意味では、今後の調査にティータは絶対に役立つはずじゃ。お買い得であるのは間違いないぞ。」
「そんな、新製品の売り込みじゃないんですから。」
博士の言い方にマードックは呆れた。
「うー、確かにティータが手伝ってくれると助かるけど……。でも、またあの男みたいな危ないヤツが現れたとしたら……」
「ミントもティータちゃんと一緒なのは賛成だけど………でも、ティータちゃんを危ない目に遭わせたくないし…………」
「………………………………。いや、いいだろう。あんたの孫娘、預からせてもらうぜ。」
エステルとミントが悩んでいる中、意外にもアガットがティータの申し出を受け取った。
「ふえっ!?」
「ほう……」
「ど、どうしちゃったの?てっきりアンタが一番反対するかと思ったけど。」
「う、うん。ミントもそう思ったよ。」
アガットが真っ先に賛成した事にティータは驚き、博士は意外そうな表情をし、エステルやミントは信じられない様子で尋ねた。
「地震の一件を見ても『結社』が民間人の安全を考えているとはとても思えねえ。その意味じゃ、ここにいた所で確実に安全とは限らないだろう。だったら、本人の希望通りせいぜい役に立ってもらうさ。」
「アガットさん……」
「なるほど……。そういう考え方もあるな。」
「フフ、それ以上に目の届くところで守りたい。そんな思惑も感じるねぇ。」
アガットの説明を聞いたティータは嬉しそうな表情をし、博士は納得し、オリビエは意味ありげな目線でアガットを見た。
「なっ……」
「あ、図星って顔してる。」
「あのあの……。それ、ホントですか?」
オリビエに見られて慌てているアガットを見てエステルは口元に笑みを浮かべ、ティータは嬉しそうな表情で尋ねた。
「真に受けるなっつーの。言っておくが、自分の身は自分で守るのが基本だからな。機械いじりばっかりしてボケッとしてんじゃねえぞ。」
「エヘヘ……気を付けます。」
「はは……。話がまとまって何よりだ。」
「ふふっ、ますます賑やかになりそうですね。」
「えへへ………まさかティータちゃんも一緒になるとは思わなかった
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