新暦76年
memory:03 地球へ
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「そうなんよ。今頃アリサちゃん…ところ、の…………」
「はやてちゃん? どうかしたの?」
「……」
急に固まって立ち止まる姉さんにすずかさんが声をかけるが反応がない。
ふむ、
「返事がない。ただの屍の「屍ちゃうわっ!」…おぉ、復活した」
「って、何で悠莉がなのはちゃんたち来るんを知ってるん!? それは秘密にしてたはずや!」
「何でって、そんなのウヌース使って聞いたからなのですよ。もしかして覚えてない? 六課時代になのはさんと離れたくないって言ってたヴィヴィオを宥めるのに使った私の影のゴーレムを」
「六課時代…ヴィヴィオ…影のゴーレム………ああああーっ! あん時のか!? 悠莉とヴィヴィオが六課の宿舎に来てすぐの時の!! あん時の黒いウサギ!!」
「思い出した? 姉さんに今日のこと話した後に黒ウサギの一匹を放ってたんだ。あの時何か企んでるような顔をしてたからね。ということで今回も残念でした」
最後の一言がトドメになったのか膝をついてガックリと項垂れた。
低い位置にいる姉さんに勝利の笑みを浮かべているとまたもや猫が鳴いた。
いい加減頭から降ろそうと視線を動かすとぽか〜んとしているすずかさんが目に入った。
「あ、ごめんなさい、置いてけぼりでしたね」
「え、あ、うん。大丈夫だよ。それにしても今のは?」
「えっとですね…―――」
今のあらましやこれまでに何度も同じことがあったと説明した。
そして姉さんのサプライズがいつしか勝負っぽいものになったいったことも。
それを聞くなりすずかさんは笑いながら言った。
「本当に悠莉君とはやてちゃん仲がいいんだね」
「もちろんですよ。ほら姉さん、いつまでも項垂れてないで行くよ」
笑顔で答える。
そして、姉さんを促しながら足を進めた。
-side end-
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