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少年は旅行をするようです
少年は真剣で恋するようです 弐
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させて貰うわ。」

「言っておくけど姉さん、分け前は自分の分から出してよね。」

「別にいらないわよ?食費困ってないし、シュウのお弁当あるし。」

「ほー、意外だな。あのぽやっとぼやーっとした子が。」


ワラワラーっと8人で橋を渡る。

ここにキャップも入れば大変な事になるだろうなぁ。何処にいるのやら。

Side out


Side ノワール

『こちら大和。敵さんは全員建物に入りました。正面部隊どうぞ。』

「はいはーい、こちら年上美人お姉さん部隊。いつでも行けるぞ。」

「サラッと俺を除外しねぇでくれよモモ先輩!」


放課後・・・ではなく5時限目を抜け出して"親不孝通り"とか言う怪しい路地裏街に連れて来られて、

更に怪しい廃工場前で待機している次第。ちなみに京ちゃんは裏出口を狙撃、クリちゃんと

ワン子ちゃんが左右から挟撃。シュウが寝てたのでまゆちゃんはお留守番。

と状況を確認していたら、大和君から突撃秒読みが伝えられた。


「それじゃノワール、ひと勝負と行こうか。」

「良いわね。それじゃどっちが多く倒せるか勝負よ。」

『あ、あははは……行くよ。3・2・1、ゴー!』
ドドウッ!

瞬間、二人同時に廃工場へ突撃する。未強化とは言え私と同じ速度で動けるなんて、

やっぱり百代は強いわねぇ。ちょっとやる気を出した所で前を見る。居るのは不良が45人。

ああ良かったわ。次に持ち越し、なんて気持ちの悪い事にならなくて済みそう。

………
……


「えー、姉さん22人、ノワールさん22人。京1人。と言う訳で勝負は持ち越し!」

「納得いかないわ……。」

「ぬぅぅぅ、まさかあんなに存在感の無い奴が居たとは。」


結果、以上。私と百代のセンサーにひっかからなかった一人が裏から出て、そこを京ちゃんに

狙撃されて終了となった。こうなったら戦闘で決着を・・・と思ったら同じ考えの人が真横に。

ニヤリと嗤うと、二人の闘気が雲を突き抜け―――!


「めー!」
スパパァン!
「あばっ!」「はぶっ!」


後ろから二人同時に、盛大に頭を叩かれた。

何事かと後ろを向くと、居たのは・・・ぷんすか怒りながら腰に手を当てている

シュウと困った顔のまゆちゃんだった。うぅ・・・凄く珍しく怒ってる・・・。


「だめでしょ〜ねーさんず!勝手に戦ったらてっちゃんにおこられちゃうよ!」

「お、おぉう……?ご、ごめんなさい。ってかてっちゃんて誰だ……。」

「鉄心さんの事じゃないかしら?そんな名前一人しか知らないし。」

「あのジジイをてっちゃん呼ばわりするとか……趣味が悪い上に恐れ知らずだな。」


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