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少年は旅行をするようです
少年は真剣で恋するようです 弐
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(最近急激に飛躍するようになって来た)して来た京。


「その後からトコトコ歩いて来た金髪美少女のクリスと、剣を抱いたけしからん一年生の

まゆっちと、最近女装に目覚めたモロ、と。ワン子は?」

「そろそろ切り上げて戻ってくる頃だと思うが……って言うか、な、なんだ朝から!

そ、そんなお世辞を言われたっておいなりさんはあげないぞ!」

「って言うか僕の紹介酷くない!?」

「う、うぅ……けしからんってなんですか大和さぁん。」


俺の紹介が気に食わなかったのか、口々に文句を言う三人。

と、いつものようにまゆっちの声に反応し、今まで毛ほども動かなかった白い

頭が持ち上がり、ぽやっと開いた目がこちらを見た。


「あ〜……おはよぉまゆまゆ。」

「おはようございます、愁磨さん!今日も眠そうですね。」

「ん〜〜……。」


すたっとノワールさんの背を降りトコトコまゆっちの背に回り、しゃがんでいた

背中にぽてっと垂れた。それを慣れた手つきで背負い直して立ち上がる。

・・・うん、不思議な光景のはずなんだけど慣れちまったな。あと若干怖くなったノワールさんも。


「おねがいしまぁす、まゆまゆ〜。」

「うん、任されました!」

「それじゃぁまたほーかごねぇ、ねーさぁ…………くー。」

「はいはい。それじゃお願いねまゆちゃん。」

「ハッ、喜んで!それではお先に失礼します!」
ドウッ!

愁磨君を背負ったまゆっちは跳躍一発、先に学園へ飛んで行った。

入学二日にクラス変更して、寝まくっていたのをまゆっちが背負って移動教室

させてたら普通に友達になったらしい。喜ばしい事かな。・・・と、言う事は。


「みんなー!おはよぉーー!」

「あらワン子ちゃんおはよ。相変わらずシュウがいなくなってから来るのね。」

「うぐっ。いやぁ〜、なんとなく苦手意識があってー。」

「勿体無いぞワン子。あんなに可愛いのに!」

「うわぁ!?モモ先輩何時の間に戻ってきたの!?」

「飛ぶのに飽きたからノワールから習った舞空術試してみた!便利だなこれ!」

「あら、もう習得したの?やっぱり出来た子ね百代。」


ワン子がやっと合流し、残った皆で学園へ向かう。

結局、この姉弟の情報は全くと言って良いほど集まらなかった。姉さんのお陰で(と言うかせいで)

一週間見てたが、怪しいと言うよりむしろ好ましいと思える人達だ。愁磨君は二日目からSクラス

からFクラスに移ったりと良く分からない行動をするが。いっつも寝てるし。


「あ、そーだノワール!今日悪者退治のバイトやるんだ、来ないか!?」

「なにその怪しいバイト面白そう。喜んで参加
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