暁 〜小説投稿サイト〜
RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW第六話「ラブストーリーは突然に」
[9/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
?」
箒はその光景に目を丸くさせる。それと同時に、自分を縛り付けるガムテープがバラバラに引き裂かれていた。
「箒! 怪我はないか?」
「玄弖……?」
「よかった。その様子だと何もされていないようだな? 立てるか?」
「う、うむ……」
――玄弖、か……?
彼の面影が再び一夏と重なってしまった。しかし、助けてくれたのは嬉しい。彼女は玄弖に手を引かれて倉庫を出た。
だが、倉庫を出た二人を待ち受けていたものは、目の前の爆発であった。
「ぐぅ……何だ!?」
目の前が爆風で広がる。煙が止んだ先には、数体のISが浮上してこちらへ一斉に銃口を向けていた。
「逃げられると思って? 何もしないほど私はバカじゃないわよ?」
ISの真下には両腕を組む柳瀬の姿があった。
「くそっ……そうきたか!?」
「貴方達が何者かは知らないけど、ISと互角状に戦える存在ということはこちらも耳にしているわ? そんなイレギュラーを生かしておくこともできないし……あなたには悪いけど、ここで死んでおらえるかしら? 坊や!」
柳瀬は、一斉に頭上に浮くISの集団へ命ずると、IS達は銃口を玄弖と箒へ向け始めた。
――くそ! 箒を置いて戦うなんて出来ない! こんなとき、どうすりゃ……?
「覚悟をおし?」
柳瀬は勝ち誇っていた。しかし……
彼女の頭上のISは次々に爆発していった。
「!?」
何が起こったのかわからずにIS側に動揺が起こり、パニックに陥るがそんな暇も与えずにISは次々に撃破されていく。
「な、なに!? 何が起こっているの!?」
柳瀬は、その現状に目を丸くさせた。そして、気付いたころには玄弖達を殺すはずのISは全て撃ち落され、操縦者たちは一瞬で負傷者へと変わっていた。
「ど、どういうことよ!? たった一瞬でISの部隊が!?」
「間に合ってよかったぜ?」
玄弖の背後から聞こえたその声、弾達であった。
「弾! 大剛も!?」
「遅くなって悪かったな?」
斬兒を担ぐ弾は、シュタッと地面へ降り立ち、柳瀬を睨んだ。
「お前の負けだ。柳瀬!」
「諦めて降参するんだな?」
と、鈍龍を軽々と担ぐ大剛。
しかし、柳瀬の悪足掻きは止むことを知らない。彼女は、バッグから一丁のハンドガンを取り出したのだ。
「まだよ……まだよ!? アタシがこんなところで負けるはずがないじゃない!?」
「ったく! わからずやめ!?」
諦めの悪い柳瀬を、弾が睨む。しかし、そんな彼女の抵抗もむなしいまま終わる。玄弖が好きを見て飛影の一つを飛ばし、そのクナイが彼女の握る拳銃を切り裂いたのだ。
「!?」
驚いて腰を抜かす彼女の耳元に、無数のサイレンの音が鳴り響いた。それも複数の音がこちらへ近づいてくる。複数のパトカーの群れだ。
「け、警察!? どうしてっ!?」
柳瀬は後ずさりな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ