RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW第六話「ラブストーリーは突然に」
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も外の連中と同様に縛り上げて戻ってきた。
「これで、内部の敵は大丈夫か?」
弾が確認する。
「ああ! バッチリだぜ?」
「じゃあ、玄弖は引き続きアジトの中に箒が監禁されていないか探しに来てくれ? 俺と大剛はこの組長らしき男を叩き起こして聞き出す」
弾の指示に玄弖はフッと姿を消して再びアジトへ戻り、その間に残りの二人は組長を叩き起こして尋問を行った。
「た、助けてくれぇ〜! 金はいくらでも払う! だから命だけは……!」
最初は強がって怒鳴り散らしていたが、弾の冷血な表情と口調で徐々に青ざめていき、今ではこの様である。
「命が欲しいなら、箒の居場所を教えちまいな? それとも、活け造りにされたいか?」
「わ、わかった! 言う! 場所は……」
組長は白状して彼らに箒の居場所を教えた。しかし、その場所はアジトではなく廃墟になった工場のとある倉庫の中であった。それも、ここからやや遠い場所でもある。
「エリア20の第7ブロックか……こりゃあ、少し遠いな?」
「なに、俺のスピードをもってすればあっという間だ」
そんな戻ってきた玄弖に、弾はまた彼に指示を与えた。
「玄弖、エリア20の第七ブロックへの行き方はわかるか?」
「ああ、飛影がナビゲーションしてくれるから困ることはない」
「なら、先に第七ブロックへ向かってくれ? 俺と大剛はコイツラを白状させてから柳瀬のところへ行く。これで、蓮の池サロンも終わりだ」
「ああ、箒の救出は任せろ!」
玄弖はそう二人に背を向けると、再び姿を消した。
「さぁ〜て?」
と、弾と大剛は両手をボキボキ鳴らして組長の元へ歩み寄った。
「洗いざらい、容疑を全て白状させてもらおうかぁ?」
「ひいぃ〜!!」
そのころ、第七ブロックでは
第七ブロックの廃棄工場にある格納庫エリアの一つに、箒は監禁されていた。
彼女の目の前には暇そうに門番をしている団員が二人いる。
そんな中で、椅子に縛り付けられている箒は必死で助けを求め続けていた。
――助けて! 一夏……
その中で、最も自分が思いを寄せる少年に救いを求めた。しかし、そんな彼女の思いに答えて彼が駆けつけに来てくれるはずがない。だが、きっと誰かが助けに来てくれると諦めずに待ち続けていた。
「今頃、組長は柳瀬から莫大な金貰ってる頃だろうな?」
一人が携帯をいじくりながら相方の人間に尋ねた。
「そうじゃね? ったく、あの柳瀬ってアマ……女だからっていい気になりやがって!」
「ま、いいさ? 金さえ入ったら闇界にでも行って、メス豚共をいっぱいむさぶりつくそうぜ?」
「おお! いいな? 早く分け前もらえねぇかな?」
しかし、そんな二人の会話がプツリと止まった。鈍い打撃音と共に二人の門番は何があったかも知らずに椅子から転がり落ちてしまったのだ。
「!
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