RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW第六話「ラブストーリーは突然に」
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トへ潜入して内部の敵を一人残らず潰していき、最後に残った人間に箒の居場所を吐き出させる。一方の弾と大剛は、外からアジトへ入ってくる組員を倒して、彼らからも情報を聞き出す。
「良い作戦かどうかわからないけど……」
「ああ!絶対にやり遂げて見せようぜ?」
「んじゃ……作戦開始だ!」
*
一時間後、獄門組アジトにて
獄門組のアジトは、村から少し外れにある人通りの少ない山中に建てられた小さなビルである。そこから、一台のリムジンが出てきた。
「……てなわけでして、篠ノ之神社の小娘を一人誘拐させて人質にしました。そうすれば、奴らも止むを得ずあの書類にサインするかもしれませんからね?」
と、ゴマすりをして組長がリムジンの後部席に座る柳瀬に言う。
「女を人質ってのはムカつくけど、一様やることはやったのね?」
「ええ……ですので、今後ともウチの社を御ひいきに?」
「フン……まぁ、いいわ? しばらくはこの社会で生かしてあげるわね?」
見下した視線で柳瀬はリムジンで去っていった。
「ケッ! ホンマ女っちゅうもんは気に入らんわい!!」
地べたに端を吐き捨ててそう愚痴った組長は、ノソノソとアジトへ戻った。
「しかし組長、これでウチらもようやくデカい組みへ出世できますな? 今までチンピラ扱いされてましたさかい、今度からは連中をアッと言わせてやりましょうや?」
お調子者の団員が、そう不機嫌な組長に声をかける。
「まぁ、そうやな? よっしゃあ、今夜はパーッといくで? そんの前に、あの箒っちゅう娘……」
「へい……?」
「ありゃあガキにしちゃあ上物や。村人たちに返す前に楽しませてもらおうや?」
「お! いいっすね?」
「よし、そうと決まれば……ん?」
ふと、組長の後ろ首に衝撃が起こった。すると、それは徐々に鈍い痛みと共に意識が遠のいていった。
組長は何があったのかわからないまま倒れると次に周りに居た団員も次々に倒れて行った。
周辺の人間全員が倒れたところで、一人の青年の姿がフッと現れた。
「これでいいか?」
玄弖である。彼が、後ろへ振り向くと草むら身を潜めている弾と大剛が出てきた。
「ああ、上出来だ。後はアジトの連中をシメてやりゃいいだけだな?」
弾は、倒れた団員を見下ろすと、大剛と一緒に連中を束ねて縛り上げた。
「おっ! 一人だけド派手な色したスーツのオッサンがいるぞ?」
大剛が、紫色のスースと来た中高年の男を弾に見せた。
「おそらく、カシラだろ?」
弾は、その身形を見て答えた。
「ラッキー♪ 早々に重要人物をゲットだぜ?」
「そんじゃ、俺行って来るわ?」
玄弖は両手に飛影を握りしめてアジトへ潜入した。
だが、彼が戻ってくるまでそんなに時間はかからなかった。たった十五分ほどで、玄弖はアジト中の団員をやっつけて、彼ら
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