RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW第六話「ラブストーリーは突然に」
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ッキにそのDVDを入れてテレビに再生して映した。
村人全員は固唾を飲んで映し出される映像をまった。そして、
「そんな……!?」
目の前には、まだ巫女の姿でいる箒が映っていた。それも、ガムテープで体をグルグル巻きにされて椅子に縛り付けられている姿で映り、暗い部屋の中へ閉じ込められていた。
「箒!?」
玄弖達もその映像を見て、彼女の名を叫んだ。
時期に、映像から聞き覚えのある男たちの声が流れてくる。
『聞こえるか? 村人共、テメェらがどうしてもいうこと聞きやしねぇからこっちは人質を用意させてもらったぜ? この嬢ちゃんが見えるか? 篠ノ之神社の娘だぞ? もし、この娘を返してほしかったら、わしらと交換条件といこうや? 箱と一緒に入っている書類にサインして今日の夕方までにうちらの事務所へ届けに来い。いいか? 今日の夕方までやぞ?』
映像は終わると、村長は箱の中から一枚の白い髪を手に取る。それが、映像の説明にあった書類である。それは、篠ノ之神社の土地を譲る証明書であった。
「け、警察じゃ! 警察へ連絡じゃ!?」
「よせ! 下手にやると、箒ちゃんの身が危険じゃ……」
「じゃあ、どうすればいいんだ!?」
村人たちの間に口論が飛び交った。しかし、そんな中で一人の冷静な言葉が場を沈めた。
「落ち着け、こうしている間にも時間だけが過ぎて行くんだ。今こうして騒いでいても仕方がない……」
弾である。彼の一言が、この場に沈黙を作った。
「弾、何か良い案でもあるのか?」
と、大剛。
「あるっちゃあるが……俺たちに出来るかどうかだ」
「どういうことだ?」
謎めいた弾の発言に玄弖は首を傾げた。
弾が言うには、RSを持った自分ら三人で箒を救出しようというのだ。確かに、暴力団の連中相手ならRSでどうとでもなる。しかし、相手には人質がいる。ただ、襲撃すればいいってわけではない。
「相手に気付かれることなく颯爽と人質を救出する技が必要だ……」
腕を組んで弾が悩んだ。彼にそのような機能は無い。
「俺のステルス機能じゃ体を透明にすることはできないしな?」
弾は空いた時間に自分のRSの性能を全て調べておいた。勿論玄弖や大剛もちょくちょくと。
「俺のもダメだ……弾みたいなステルス機能はあるんだけどね?」
大剛もお手上げだ。
自分たちは、軍の特殊な潜入兵ではない。あくまでも民間人だ……
「……あ、俺こういうのできるよ?」
玄弖は手始めに二人の前で飛影による瞬間移動を見せた。
なんと、彼の姿は一秒もしない間に二人の背後へ回ることができた。これにはさすがの弾もお手上げであり、二人は迷うことなく玄弖に重役に抜擢させた。また、玄弖本人も箒を救出したい気持ちは誰よりも強かったため、彼も戸惑わずこの任を受け入れた。
作戦は、やや単純だが玄弖は単身で獄門組のアジ
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