RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW第六話「ラブストーリーは突然に」
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強くなった。そして、彼は彼女の両肩をそっと掴んだ。
「箒……」
「……?」
真剣な眼差しを箒に向けて、玄弖は言う。
「……こんなときこそ、俺はお前に自分の思いを言いたいんだ」
「玄弖……」
「箒、俺は……お前が好きだ!」
「……?」
「お前を、エリア14で一目見た時から好きだった。好きになってしまった故にあの時、収穫と交換して、お前を俺だけの物にしたいと思った。けど……そんなことしたら、エリア14に住む悪どい連中と何も変わりないんじゃないかって……だから、好きだから故に俺はお前を助けた。ペンダントを届けに学園へ忍び込んだ時も、好きなお前に会いたいって言う思いからしたことなんだ……今じゃ、反省しているけどな? だけど……そのあと何度もお前に会いたいという願望にかられて、二人の相棒に無理までさせて、この集落まで来たんだ。だが……そうまでしてお前に会っても、本当は、俺の思いがわかってもらえなかったらどうしとうって不安で怖かったんだ……でも、俺は今日お前を助けたことで、何となしに自身が付いたような気がする。だから、今なら言える! 箒、俺は、お前のことが好きだ!!」
「玄弖……!」
箒はさらに涙を流した。だが、その涙は悲しさを表現するものではなく、真逆の涙である。
「そこまで、私のことを思っていると……私も、お前に今の気持ちを答えなくてはならないではないか……!?」
「箒……」
「玄弖? 私も……お前が、好きだ!」
互いの告白と共に、夜空に花火が舞った……
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