第113話
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認められ、幸せに過ごしている。それが聞けただけで俺はもう十分満足している。」
「バダックさん…………」
満足げな様子で語るバダックをロイドは静かな表情で見つめた。
「それに話によれば今回の事態に娘も巻き込まれているかもしれんからな。巻き込まれているかもしれない娘を元の世界に帰してやる為にも、全力で力を貸すから大船に乗ったつもりでいるがいい。」
「ええ、よろしく頼みますわ。」
バダックの申し出にケビンは頷き
(……不謹慎ですけどこの事態にナタリアも巻き込まれている方がいいんじゃないかって、思いました。)
アニスはジェイドに小声である事を伝えた。
(というかこの調子ですと、本当に巻き込まれていると思いますよ?今の状況を見る限り彼らと縁深い者達が巻き込まれているのですから、それを考えると当然私達と縁深いナタリア達も巻き込まれている可能性はかなり高くなります。)
(アハハ、それもそうですね。)
そしてジェイドの推測を聞いたアニスは苦笑した。その後バダックを仲間に加えたケビン達はメンバーをケビン、リース、ユリア大尉、ヨシュア、バダック、ジェイドに再編成して探索を再開し、そして探索をし続けた結果、最初は入れなかった王城が入れるようになったので、王城に入った。
〜グランセル城・エントランス〜
「……………………」
「………やっぱり人の気配はありませんね。」
エントランスに入ったユリア大尉とヨシュアは周囲を見回して誰もいない事を確認し
「いや………そうでもなさそうや。」
「………気を付けて。集まってきています。」
「ああ……どうやら俺達が目当てのようだな。」
「フム……この気配は……幽霊の類の魔物ですか。」
ケビンとリースの警告にバダックは頷き、周囲を見回したジェイドが呟くと亡霊のような魔物達が目の前に現れた!
「さっそくのお出迎えか………」
「女神よ………この迷える魂たちに安らぎを与えたまえ………!」
その後ケビン達は協力して亡霊達を撃破した。
「くっ、まさかこんな………城にいた者達は一体どこに行ったんだ!?」
「ユリアさん…………」
唇を噛みしめて城にいるはずの者達の安否が気になっている様子のユリア大尉をヨシュアは心配そうな表情で見つめ
「とりあえず………城の中を調べてみましょう。何か手掛かりが見つかるかもしれへんですし。」
「ああ………謁見の間、親衛隊詰所、地下区画、そして女王宮………一通り回る必要がありそうだ。」
ケビンの提案にユリア大尉は静かに頷いた。その後ケビン達は探索を続け、女王宮に行くために空中庭園に出た。
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