第111話
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ケビン達が転移した場所―――――そこは意外な場所だった。
〜王都グランセル・南街区〜
「あ………!シロハヤブサの像…………ってことは、ここは!?」
「間違いない………グランセルの南街区だ!」
「…………?(どういう事かしら……?昼間なのに人がいない所か、気配すらしないわ……)」
転移して目の前にある見覚えのある像に気付いたケビンとユリア大尉が明るい表情をしていたが何かに気づいたアーシアは真剣な表情で考え込んだ。
「訳のわかんない空間から転移したと思ったら今度は町中……ホント、意味不明な状況ですが、取りあえず人がいる所に到着して何よりですね、中将。」
「…………―――いえ、ひょっとすればこの町中すらも異常な空間かもしれません。」
「へ………」
安堵の溜息を吐いたアニスだったが、周囲を見回して何かに気づいたジェイドの忠告を聞くと呆けた表情をし
「……………………」
「なんや、リース。鳩が豆鉄砲喰らったような顔して。」
ある方向を見つめて呆けた表情で黙り込んでいるリースに気づいたケビンは不思議そうな表情で声をかけた。
「うん………一つ聞きたいんだけど。グランセル市の門というのはあんな不気味な雰囲気なの………?」
「へ………」
リースの言葉を聞いたケビン達がリースが見つめている方向を見ると、グランセルの入口の部分に巨大な黒い門があった!
「!!」
「な、なんだあれは………!」
異様な門を見たケビンとユリア大尉は驚き
「!貴方達に一つ聞きますが、あの兵士達は貴方達の世界の国の兵士なのですか?」
「へ………?」
「!!」
ジェイドの言葉を聞いたケビンは呆け、ユリア大尉は驚いた後ジェイドが見つめている方向を振り向いた!そこには人間の姿をしていない甲冑姿の兵士達が街を巡回していた!
「甲冑の兵士……」
「こ、これは………どうしてグランセルが………王都がこんなことに………」
「………さすがにこれは予想外やったな………オレらがあっちにおった間に何かあったのか、それとも……」
異界化した王都をアーシアは呆け、ユリア大尉は信じられない表情で見つめ、ケビンは真剣な表情で考え込んだ。
「………『影の国』の影響がこちら側にも及んだのか。」
「くっ………ケビン神父、リース殿!すまないが私はグランセル城に行ってみる!市民達もそうだが陛下や殿下の身が心配だ!」
リースの推測を聞いたユリア大尉は血相を変えてグランセル城に向かおうとしたが
「それやったらオレらも付き合いますわ。いくらユリアさんでも一人で行動するにはあまりにも危険ですやろ。」
「だ、だが………」
「………
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