第111話
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ういい!ボクは山猫号に戻る!あんたらに付き合う義理なんてこれっぽっちもないんだから!」
「で、でもジョゼットさん…………」
「………言っておくが王都はすでに異界と化した。お前達の飛行艇もいつ何時、徘徊する魔物どもに襲われるかわからない状況だ。それでも一人で行動するのか?」
「そ、それは………」
ティータの説明を続くように話したミュラー少佐の説明を聞いたジョゼットは返す言葉がなかった。
「ま、どうしてもって言うんなら山猫号まで案内するけど………ある程度、状況が見えてくるまで一緒に行動した方がええやろ。お互い、知らない仲でもないんやし。」
「………………わかった。正直、まだ頭が混乱してどうしたらいいのか迷うけど………兄貴たちと合流できるまでしばらく一緒に行動しとくよ。」
「そっか。うん、そうしとき。」
そしてジョゼットの答えを聞いたケビンは安堵の表情で頷いた。
「言っておくけど、タダ飯を喰らうつもりはないからね!一緒にいるからにはせいぜい協力してあげるから遠慮しないでよね!」
「フッ、殊勝な心がけだ。まあ、せいぜい足を引っ張らないように頼むぞ。」
「よ、余計なお世話だよっ!」
「あ、あはは………」
「フフ………」
ミュラー少佐に言い返しているジョゼットをティータとアーシアは微笑ましい様子で見つめ
「アニスも彼女の殊勝な態度を少しは見習うべきだと思うのですけどねぇ?」
「中将〜、どうしてわたしがあの人を見習わないといけないのかの理由がさっぱりわかりません♪」
ジェイドに意味ありげな視線で見つめられたアニスは笑顔で答え、二人の会話を聞き、今までの言動でアニスの性格をある程度把握していたケビン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
(………見かけによらず義理堅い娘さんですね。)
(ああ………根はとても素直な子だよ。)
その一方ジョゼットの性格を大体把握したリースは小声でユリア大尉と会話していた。その後ジョゼットを仲間に加えてメンバーをケビン、リース、ユリア大尉、ミュラー少佐、ジョゼット、ジェイドのメンバーで探索を再開し、まだ探索をしていなかったアリーナに行き、そしてアリーナに出た――――
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