第111話
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ルン兄………いったい何があったのさ………え……………………」
「久しぶりだな、小娘。」
「はは、そのバイザー、運送業のトレードマークなん?」
自分達を見て呆けているジョゼットにミュラー少佐とケビンはそれぞれ声をかけた。
「…………なぁんだ、夢か。それにしてもどうせ夢ならヨシュアが出てくればいいのに………どうして軍人バカとエセ神父が出てくるんだか………」
「フッ………口の減らない小娘だ。」
「一応、エセやないんやけど………」
その後ケビン達はジョゼットに事情を説明した。
「――ああもう!ヨタ話は聞き飽きたって!いったい兄貴たちをどこにやったのさっ!」
「ハア、だからさっきから何遍も説明してるやん。」
「我々も同じようにこの異空間に囚われた身………お前の兄弟の行方など知っているはずがなかろう。」
まだ理解していない様子で自分達を睨んだジョゼットにケビンは溜息を吐いて答え、ミュラーは静かな口調で答えた。
「そ、そんな説明で納得できるワケないだろっ!そりゃあ、この場所が普通じゃないっていうのは何となくわかるけどさ………でも、さっきまでボクたち、クロスベルの上空あたりを山猫号で飛んでいたんだよ!?」
「へ……ク、クロスベルの!?」
「なるほど………それで白い光に包まれたと。」
「そうだけど………ってどうして、知ってるのさ!?」
ジョゼットの話を聞いたロイドは驚き、リースの言葉に頷いたジョゼットだがすぐにリースが自分達の状況を知っている事に気付き、リースを睨んだ。
「ふむ、アルセイユの時とほぼ同じ状況というわけか。違うとすれば、クロスベルがやや離れた場所にあるくらいか…………」
「で、でも地図上ではそんなに遠くないはずですよね。えっと、たしか帝国と共和国の間にある自治州でしたっけ………?」
「ああ、国際定期船でも1時間ちょいとくらいやね。ふむ………やっぱり何か関係ありそうやな。」
「そうですね……俺が巻き込まれた時も俺はクロスベル郊外にある警察学校の寮にいましたし。」
「え〜、それを言ったらわたし達なんか世界が違うから、関係なくない?」
「まあ、そうですね。それに下手をすれば更に異なる世界まで巻き込んでいる可能性もありえますしね。」
仲間達が話し合っている中否定的な意見を出したアニスの意見にジェイドは頷き
「更に異なる世界か……もしソフィとリオンも巻き込まれていたら、あの二人の世界の出身の奴等も巻き込まれているかもしれないな。」
「そうね……その可能性は十分にありえるわ。」
ジェイドの推測を聞いてある推測を出したフレンの意見にアーシアは頷いた。
「だ〜から!ボクを無視して話を進めるな!も
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