第111話
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そしてアニスの口から出たとんでもない答えを聞いたケビン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「いやいや、それはどう考えても詐欺の一種ですから!」
我に返ったロイドは疲れた表情で指摘し
「アニ〜ス。そういう事は口に出さず、心の中に秘めておくものですよ?口に出してしまっては、実際に実行した時にすぐにバレますので♪」
「は〜い♪」
更にアニスに注意をしたジェイドのとんでもない指摘を聞いたケビン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「コホン。しかしどうやらロイドさんを除けば皆さんはお互いに面識がおありのご様子。アニスさんとジェイド中将とは皆さんも初対面のようですが、それでもお二人は互いにお知り合いのようですし。………白い光に巻き込まれたのはそのあたりが条件になっている気がします。」
「あ………」
「なるほど………言われてみればそうやな。」
「正確に言うとその『封印石』とやらに封じ込まれた人物の条件だ。聞けば、アルセイユに加えグランセルの市街も妙な事になっているそうだが………クルーや住民を封じた石はまだ見つかっていないのだろう?」
「ええ………その通りです。」
「た、確かにこれも何かの『ルール』かもしれませんね。」
「もしそうだとしたら、ケビン神父達とは初対面の俺がどうして巻き込まれたんだ……?」
ミュラー少佐の話を聞いたユリア大尉は頷き、ティータは不安そうな表情で呟き、ロイドは考え込んだ。
「ちなみに二人は『封印石』に封じ込まれた人物の条件―――互いに知り合いに当てはまる奴等はいるのか?」
「ん〜……私と中将が出てきた事を考えたら、ひょっとしたらと思う人達が後4人いるね。」
「―――――アニス。正確に言えば、”4人ではなく3人”ですよ。」
フレンの質問に考え込みながら答えたアニスにジェイドは静かな表情で指摘した。
「あ………」
ジェイドの指摘で炎が燃えるような赤い髪と翠耀石のような碧き瞳を持つ青年を思い出したアニスは辛そうな表情をし
「”正確に言えば4人ではなく3人”……一体どういう事なのでしょうか?」
ジェイドの指摘が気になったアーシアはジェイドに訊ねた。
「私とアニスはかつて、ある人物達と共に世界を守る為に厳しい戦いに臨みましてね。その時の人物達の人数は私とアニスを含めて6人だったのです。」
「せ、世界を守る為!?」
「……そう言えば黒騎士がアニス君の事を”七英雄”と言っていたが……」
「”七英雄”だったら、数が合わねぇぞ?」
ジェイドの話を聞いたロイドは驚き、ある事を思い出したユリア大尉は真剣な表情でアニスを見つめ、フレンは不思議そうな表情で首を傾げた。
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