第111話
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いるジェイドの言葉に頷いたリースは封印石を見つめた。
「帝国大使館にあったという事は………帝国出身の人達が出てくるかもしれないわね。」
「帝国出身と言うと……オリヴァルト殿下達が考えられるが……ヨシュア君やレーヴェ殿、カリン殿も帝国出身だったから、彼らの可能性もありえるな………」
「ま、そいつはこれを解放してみればわかるやろ。じゃ、一端戻るか。」
アーシアの推測を聞いて考え込んでいるユリア大尉に指摘したケビンは”方石”を使って、一旦庭園に戻り、庭園に戻ったケビン達は早速封印石を解放した。
〜隠者の庭園〜
封印石を解放すると今までのように光の球が出て来て、そしてケビン達にとって見覚えのある人物が現れようとした。
「まさか………!?」
光の球の中から現れようとする人物を見たユリア大尉は驚いて声を上げた。そして光は消え、そこにはミュラー少佐が地面に膝をついていた。
「くっ………閃光弾か!?下がれ、オリビエ!おそらく狙いは―――なっ………!?」
目を開いて顔を上げたミュラー少佐は真剣な表情で警告したが、目の前にいる人物達に気付いて驚いた。
「少佐………あなたでしたか。」
「大尉………どうして君がここに…………!?」
ユリア大尉に声をかけられたミュラー少佐は驚いた後周囲を見回した。
「ここは一体………オリビエのやつは何処に消えたんだ………?」
「………なるほど。オリヴァルト皇子も一緒だったみたいですな。」
「………私の方から一通り事情を説明しましょう。不明な点があれば何なりと聞いてみてください。」
そしてユリア大尉はケビン達と共にミュラー少佐に事情を説明した。
「なるほど………そんな事があったのか。正直、あまりに唐突すぎて実感が湧いてこないのだが………」
「その気持ち、わかるぜ……最初に巻き込まれた俺達でさえ突然の事だったからな。」
「………無理もありません。私もいい加減、頭が固いのでいまだ半信半疑といった気分です。」
事情を聞き終えたミュラー少佐の感想にフレンとユリア大尉はそれぞれ頷いた。
「なんの………頭が固いのは自分も同じさ。………しかし話を聞いてみると呆けている場合でも無さそうだ。あのお調子者の安否も気になるし、自分も探索に協力させてもらおう。」
「おおきに、助かりますわ。ところでオリヴァルト皇子と一緒にいたみたいですけど………少佐が光に包まれたんはどういった状況やったんですか?」
「ああ………自分達は視察のためパルム市を訪れていたんだ。夜、ホテルの部屋に戻った所で突然周囲が白くなっていった。あいつもその場にいたから同じく巻き込まれたかもしれん。」
「えと、パルム市って………たしかエレボニ
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