第111話
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焦りは禁物です。このような異常事態にこそ冷静に行動すべきかと。」
「………………わかった。君達の言う通りだ。」
ケビンの申し出やリースの忠告に冷静さを取り戻した。
「よし………それじゃあ市街の様子を調べながらいったん城を目指すとしよう。相当、手強そうなんがうろついているみたいやから気を引き締めて行こうか。」
「了解。」
「!構えて!早速来たようよ……!」
そしてケビンが仲間達に号令をかけたその時、何かに気づいたアーシアはケビン達に警告した。すると複数の甲冑姿の兵士達がケビン達に向かって突撃して来た!
「チッ、早速かいな!」
突撃してくる兵士達を見たケビンは舌打ちをした後、仲間達と共に武器を構えたその時!
「無数の流星よ!彼の地より来たれ――――――メテオスォーム!!」
突撃してくる兵士達に気づいて既に詠唱を終わらせたジェイドが譜術を発動した。すると空から無数の隕石が飛来して兵士達に襲い掛かり、無数の隕石に圧し潰された兵士達は跡形もなく消滅した!
「………………」
「な、何だ今のは……!?」
「ジェイド中将の先程の行動を考えると術で隕石を呼び寄せたように見えますが……」
「まさか……今のも貴方達の世界の魔法――――譜術なのですか!?」
ジェイドが放った圧倒的な威力を持つ譜術にケビンは驚きのあまり口をパクパクさせ、ユリア大尉は信じられない表情をし、リースは呆け、アーシアは驚きの表情でジェイドに視線を向けた。
「まあね〜。でも、今の譜術ができるのはわたし達の世界でも中将だけだよ〜♪――――それにしてもあんな雑魚相手に、禁譜をぶっ放すなんて、中将の容赦がない所も相変わらずですね♪」
「ハッハッハ、それ程でもありませんよ♪」
からかいの表情のアニスに見つめられたジェイドは笑顔で答え、その様子を見守っていたケビン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「信じられない……あんな大掛かりな術を僅かな時間で苦も無く発動した上、全然疲労していないなんて……」
「ハハ……こりゃ、とんでもない助っ人やな。そんじゃ、気を取り直して探索を始めよか。」
隕石を呼び寄せるという普通に考えれば大掛かりな術を苦も無く発動させ、更に反動もない様子のジェイドをリースは信じられない表情で見つめ、ケビンは乾いた声で笑った後気を取り直して仲間達に号令をかけた。
そしてケビン達は異界化した王都を探索し、探索した結果王城には何かの結界によって阻まれ、一端諦めて他の場所を探索し、ある場所――エレボニア大使館に入った。
ケビン達が大使館内に入ると今まで現れた敵――甲冑兵とは異なり、両手にギロチンの刃のような武器を持ち、暗殺者のような姿をした敵達
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