第110話
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以後、お見知りおきを。」
フレンに名前は訊ねられた男性―――ジェイドは恭しく礼をして自己紹介をした。
「その若さで師団長―――それも”中将”という大任を務めておられるのですか……!」
「ハッハッハッ!それ程でもありませんよ。貴女もその若さで王族の親衛隊に所属し、”大尉”を任命されているのですから、さぞ優秀な方なのでしょうね。」
驚いた様子で自分を見つめるユリア大尉の言葉を聞いたジェイドは声を上げて笑った後ユリア大尉を称賛した。
「きょ、恐縮です。」
「中将〜、さりげなく年を誤魔化そうとするなんて、ズルイですよ♪」
「おや、私は年を誤魔化した覚えはありませんが?」
からかいの表情のアニスに見つめられたジェイドは笑顔で返し
「へ……年を誤魔化しているって、どういう事なんだ?」
アニスの言葉が気になったロイドはアニスに訊ねた。
「だって、中将は今年で40歳になるんだから”若い”って言われるのは間違っているでしょう?」
「ええっ!?」
「よ、40歳って……若作りにも程があるだろう!?」
「お母さん達より年上なのに、どう見てもお母さん達より年下にしか見えないです……」
アニスの答えを聞き、見た目は若い青年にしか見えないジェイドが既に中年の年齢に差し掛かっている事にロイドとフレンは驚き、ティータは信じられない表情でジェイドを見つめた。
「まあ、中将の若さはホントに謎なんだよね〜。人の生き血をすすって若さを保っているんじゃないかって、疑惑もあるくらいだよ?」
「い、生き血をすする……」
「アニ〜ス、根も葉もない話を口にして皆さんに私の印象を誤解させないでください。」
意味ありげな笑みを浮かべてジェイドを見つめるアニスの推測を聞いたユリア大尉は表情を引き攣らせ、ジェイドは口元に笑みを浮かべてアニスに指摘した。
「………………」
「リース?どうしたんや?」
その時真剣な表情でジェイドを見つめている様子のリースが気になったケビンは不思議そうな表情で声をかけた。
「……ジェイド中将。先程黒騎士は『”ネクロマンサー”と共に次なる苦難に臨むがいい』と言い、貴方が入った封印石を置いていきました。黒騎士の話通りならば貴方は”ネクロマンサー”―――私達の世界では”死霊使い”を意味する人物という事になるのですが、何か心当たりはありますか?」
「……そう言えばそんな事を言っていたわね……」
リースのジェイドへの質問を聞いたアーシアは黒騎士が去り際に残した言葉を思い出した。
「やれやれ………その”黒騎士”や”王”とやらが何者かは知りませんが、異世界の私達の情報まで把握しているとは、相当厄介な相手のようですね。」
するとジ
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